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今日の国会質疑はは見所満載。
衆院東日本大震災復興特別委員会で、谷垣自民党総裁が質問する。
菅首相の白熱した「熟議」を期待したい。
熟議とはいっても、福島原発事故を当初から嘘で固めて国民をごまかしてきた嘘の親玉・菅氏を、遠山の金さん役の谷垣氏が追求すると言う構図である。
国民に嘘をついた疑惑その一は、
「東電が廃炉をおそれて海水注入を拒否したので、原発に詳しい菅首相が怒鳴って実施させた」という、当初の政府発表。
さらに疑惑はボロボロ出てくる。
政府当局と原子力委員会委員長との「言った」「聞いていない」騒動。
突っ込みどころ満載の場面に谷垣氏が「登場するのである。
この際上品な?敬語は控え目にして、語気を荒立てて鋭く斬り込んでほしい。
「班目氏が再臨界を指摘」…本人「言ってない」
政府・東京電力統合対策室は21日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所1号機で東日本大震災の発生翌日に行われていた海水注入が中断していた経緯を説明した。
この中で対策室は、内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が3月12日、菅首相に「海水を注入した場合、再臨界の危険性がある」と意見を述べ、それを基に、政府が再臨界の防止策の検討に入ったとしていた。しかし、班目氏は21日夜、読売新聞の取材に対し、「再臨界の恐れなど言うはずがない」と対策室の説明内容を真っ向から否定した。
東電側は、官邸で再臨界の危険性の議論が続いていることを理由に海水注入を中断したとしており、班目氏の再臨界に関する指摘の有無は、対策室の説明の根幹部分といえる。対策室と班目氏の言い分の食い違いは、23日からの国会審議で大きな問題となりそうだ。
(2011年5月22日03時04分 読売新聞)
班目氏発言「再臨界、ゼロではない」と政府訂正
. 政府・東京電力統合対策室は22日、福島第一原発1号機の原子炉への海水注入を3月12日に中断した際、内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長が菅首相に「再臨界の危険性がある」と進言したとしていた21日の発表を訂正した。
班目氏の発言について、「首相から再臨界の可能性を問われ、可能性はゼロではないとの趣旨の回答をした」と改めたが、再臨界の問題が注入中断に影響した可能性に変わりはなく、野党はわずか1日で訂正されることになった経緯も含め、国会審議で追及する構えだ。
発言内容の訂正は、班目氏が22日、首相官邸で福山哲郎官房副長官、細野豪志首相補佐官に申し入れた。出席者によると、発表の訂正を求める班目氏に、福山氏らが「可能性はゼロではない」と発言したとする案を提示、班目氏も了承したという。細野氏は22日夜、記者団に、「(発言内容の)基本路線は変わっていない」と述べた。その後、菅首相に訂正を報告した。
(2011年5月23日01時33分 読売新聞)
☆
福島原発1号機で、震災発生翌日に原子炉冷却のため緊急に行われた海水注入を巡り、関係者の言い分の食い違いが浮かび上がってきたのだ。
「原子力安全委員長が海水注入で、再臨界の危険があると指摘した」と官邸側が言うと、当の斑目・安全委員長は「そんな指摘をするはずがない」と否定、「侮辱だ」と反論している。
言う事ががバラバラで異なるのは政府内の関係者だけではない。
東京電力と政府の間でも「言った」「聞いていない」の違いが続出している。
お互いに自己保身のため嘘の上塗りをしてさらに言うことに整合性がなくなってきたと言うのが現状である。
これではまるで芥川竜之介の「藪の中」ではないか。
既に支離滅裂になっている政府・東電関係者をまな板の上に乗せ、どのように料理して見せるかは全て料理人の腕次第である。
>発言内容の訂正は、班目氏が22日、首相官邸で福山哲郎官房副長官、細野豪志首相補佐官に申し入れた。出席者によると、発表の訂正を求める班目氏に、福山氏らが「可能性はゼロではない」と発言したとする案を提示、班目氏も了承したという。細野氏は22日夜、記者団に、「(発言内容の)基本路線は変わっていない」と述べた。その後、菅首相に訂正を報告した。
国民は既に菅首相の言うことを信用していない。
「言った」「聞いていない」で仲間内の見苦しい責任のなすりあいをしているのは、この連中だ。
菅首相、枝野官房長官、福山官房副長官、細野首相補佐官、斑目原子力委員会委員長、東電幹部・・・。
さて誰が一番の大嘘つきなのか。
それにしても新聞の見出しを見るだけで、こうも惟謙がバラバラな内閣は未曾有であろう。
海水注入中断問題 政府と東電統合対策室、菅首相が注水を中断させた事実はないとの認識(FNNニュース 5月21日)
海水注入中断は東電の判断 枝野氏が認識示す(朝日新聞 5月22日)
再臨界「班目氏が言ったと記憶」=細野氏(時事通信 5月22日)
班目委員長「私は言っていない」 再臨界の危険性発言(朝日新聞 5月22日)
政府、首相の関与否定に躍起 海水注入中断問題 過去の政府資料を訂正(産経新聞 5月21日)
自ら選んだ民主党政府により、嘘のつきっぱなしにされた国民が疑心暗鬼になり、これからの発言さえも嘘だと思うようになっても、「歴史が評価してくれる」と開き直った今の菅首相は、自分で信用を得ることを放棄しても痛くも痒くもない模様。
本日の国会質疑でもカエルの面に小便なのだろうか。
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【追記】8:01
産経が海水注入について一歩踏み込んだ記事を書いているので、リンクしておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海水注入中断「首相の言動」焦点 安易に外部意見頼り混乱?http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110523/plc11052307360002-n1.htm
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