狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

世界の物笑い!菅直人

2011-05-27 23:05:39 | 県知事選

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首相は26日、仏ドービル・サミット昼食会で、次のように発言した。

「地震・津波対策を含めた最高水準の原子力安全を目指す。(事故情報を)最大限の透明性をもって全て提供する」と。

各国首脳でも、日本の福島原発事故に対する官邸と東電のドタバタ劇を知る首脳にとっては、ブラックジョークに聞こえただろう。

菅首相が日本を後にする直前まで「言った。言わない」で責任のなすりあいをした原因はなんだったのか。

斑目原子力安全委員会委員長の「(再臨界の)可能性はゼロではない」という発言を、「原子力に強い」菅首相が「再臨界の危険性がある」と誤認し、大騒ぎしたことに端を発する。

その後、海水注入の必要性を悟った官邸側は、これを内閣支持率復活の逆転打に利用すべく、次のような情報をマスコミに流すことになる。

「東電が廃炉をおそれて海水注入を拒否したので、原発に詳しい菅首相が怒鳴って実施させた」という、当初の政府発表がそれ。

ところが東電側は首相の指示で海水注入を止めたと反論、さらに首相は「注入も中断も報告を受けていないので中断を指示するはずはない」という強弁にいたる。

 

結局、官邸側が発表した「菅首相の指示で海水注入を再会させた」という嘘がばれることになるが、官邸には同時に「これで、菅首相が海水注入中断を指示して事態を悪化させたという疑惑が払拭された」と考えた。

 

政府は震災当日、原子力対策特別措置法に基づき「原子力緊急事態宣言」を発令しているが、これは菅首相に、原子力事業者に指示・命令できる強い権限を与える宣言であり、当然、すべての情報を把握する責任を伴う。 したがって東電側が首相の指示に逆らって勝手に海水注入を中断するとは考えにくい。

そもそも、震災翌日の3月12日夕、菅首相が「海水注入で再臨界となるのではないのか。詰めろ!」と大騒ぎし、これを原子力安全委員会の班目春樹委員長も「可能性はゼロではない」と追認していたことは事実なのである。

 

結局東電本店に設置された事故対策統合本部の東電幹部らは現場の吉田所長の悲壮な命令違反を知らなかったことになる。

東電は2002年に原子炉内の構造物のひび割れなどを隠し、06年には原発のデータ改ざんも判明しており、同社の信頼を傷つける。

官邸には原発の専門家は常駐していなかったのか、また菅首相の不確かな知識による暴走に苦言を呈する人物はいなかったのか。

谷垣禎一総裁は26日の会見で「事実説明の迷走に開いた口がふさがらない。世界で情報隠蔽への疑惑が広がる」と政府を激しく非難した。

世界の物笑いは現実となっている。

もう、いい加減にしてもらいたい。

 

 

 

 

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私はいったいなんだったのか!海水注入で斑目委員長

2011-05-27 07:51:24 | 県知事選

 

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今時の学校の学級委員会が議事録を取るかどうか知らないが、当初から「学級員会内閣」と揶揄されていた菅内閣では、原発故障と言う国難に対処する会議で議事録は一切取らなかったというから呆れる。

議事録がないのをいいことに、3月12日午後6時から官邸で行われた会議の内容は、菅、枝野、細田の官邸側と斑目委員長ら御用学者との責任のなすりあいが続いている。

12日の午後6時の会議で何があったのか。

政府当局者によると、20分間のほとんどは、菅首相の質問で、『海水注入で再臨界が起きるのでは』と大騒ぎだったという。

斑目氏は『可能性はゼロではない』と言ったが、菅、細野、枝野らの官邸側が『海水なら危険性がある』と誤認したことは明らかである。

そして亀井静香国民新党代表に「デタラメは首にせよ」と言われた斑目氏が、ついに新しい真理を発見するに至るのである。

「ゼロではないはゼロ」。

むむむ・・・ゼロの再発見である!⇒班目氏、特別委で説明 「ゼロではない」は「ゼロ」

北海道新聞がワサビの効いたコラムを書いている。

海道新聞 ゼロの発見(5月26日)

いまもそうだろうか。筆者が中高生のころ、岩波新書「零の発見」(吉田洋一著)は必読書の上位に挙げられていた。同書は古代インドであみ出された数字の「0」を<人類文化における巨大な一歩>と意義づける▼7世紀初めのインドの数学者は「いかなる数にゼロを乗じても結果は常にゼロである」と記しているそうだ。どんな大きな数でも「無」に帰す。その絶対的な力には畏れにも似た思いを抱かされる▼もし、重い病になり、医師から「治る可能性はゼロではない」と言われたら希望を抱くだろうか、それとも絶望するか。悲観的か楽観的か性格によってとらえ方は違うだろう。では「事実上ゼロだ」と診断されたら-。私なら悲嘆にくれる▼原子力安全委員会の班目28 件(まだらめ)委員長にとって「可能性はゼロではない」とは「事実上ゼロだ」と同じ意味なのだそうだ。菅首相ら官邸の面々は、その助言を「危険性がある」と受け止めた▼まるで伝言ゲームだ。原発事故が再臨界という最悪の事態に至るかどうか極めて緊迫し、厳密な判断が求められる場面でこのありさま。首相も班目氏も数学はできたのだろうが、意思疎通の能力は「ゼロに近い」のではないか。不安を覚える▼班目氏は「逃げ出したら末代の名折れ」と辞任を否定した。末代に残したいのは誰かの名誉ではない。この列島の美しく実り豊かな自然と心穏やかな暮らしだろう。

          ★

 

菅首相は、中断前の注入は東京電力から報告がなかったと主張した上で「報告が上がっていないものを、やめろとか言うはずがない」と強調した。

「海水注入も中断も東電から報告を受けていないので、私が中断を指示するはずがない」と強弁して、フランスへ飛び立った。

ところが、・・・である。

何と実際は海水注入は中断していなかったと言う。

【原発】「実は注水続けてた」中断問題で東電訂正

 

これを聞いた斑目氏の第一声が「私はいったいなんだったのか」というから、大笑いである。

今年の」流行語大賞は次の二つがノミネートされるだろう。

ゼロではないはゼロ」

「私はいったいなんだったのか」

 班目原子力安全委員長「私はいったい何だったのか」

 「私はいったいなんだったのか」という、頼りない人物が原子力安全委員会の委員長を務める日本とは、

それこそ「日本の安全とはいったい何だったのか」と聞きたくもなってくる。

官邸の指示⇒東電上層部の指示を無視して独断専行で注水継続を断行した人物は、福島第一原発の吉田所長だという。

【放射能漏れ】「本店に盾突く困ったやつ」 福島第1原発の吉田所長

吉田所長の「独断専行」を聞いて、無能な上司の命令にたてついて、「ビデオ公開」を断行した一色元海上保安官のことが脳裏を過った。

報告が遅れたと言う理由で吉田所長の処分の話もあるというが、吉田所長は救国の志士である。

無能な東電上層部の面子を保つため救国の志士を処分する愚を許してはいけない。

 

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