狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

仲井真候補に牙を向く沖縄タイムス

2014-08-03 05:52:05 | 県知事選

 

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沖縄県内の「告別式」最新情報

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11月の沖縄県知事選は、一地域の知事選の枠を越え、安倍内閣の浮沈をかけるといっても過言ではない全国民注目の選挙である。

いや、注目しているのは日本国民だけではない。

全世界注目の選挙と言って過言ではない。

尖閣収奪を目論む中国の習近平国家主席や、普天間移設に大きく関わるアメリカのオバマ大統領も県知事選の動向には注目せざるを得ない。

さらに、フィリピン、ベトナムなど南シナ海で中国の狼藉に悩む東南アジア諸国も東シナ海の要所に浮かぶ沖縄の知事選挙の行方には気掛かりに違いない。

つまり事ほど左様に今回の県知事選は世界が注目する選挙といっても過言ではない。

現在の安倍内閣率いるわが国の状況と、安倍内閣とは友好的関係の現県政を鑑みると、物流のハブ化や情報のハブ化などスケールの大きな経済政策を進めている仲井真候補こそが、今考えられる最適な県知事であると判断し、当日記は微力ながら仲井真三選を支援していく所存である。

筆者に届いた情報によると明日、月曜日より仲井真弘多・メールマガジン」を発刊の予定とのこと。

「70代の初メルマガ」を、ぜひとも読者登録して支援して頂ければ幸甚です。

なお本日、那覇国際通りで行われる一万人エイサー行列のも県知事は参加されるとの情報を得ています。

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さて、本日の沖縄タイムスが、県知事選で仲井真氏を敵に回し牙を向いて、徹底的に攻撃を加えるという記事が目に付き始めた。

「安倍政権とタッグを組む仲井真氏」が強権発動をして沖縄弾圧を繰り返す、といった印象操作の大見出しが第一面トップに躍っている。

国家の強権 何度も

琉球処分の意味

無視される沖縄の立場

見出しは、特集記事「岐路 歴史を掘る 未来を開く」の⑩を一面トップの持ってきたのだ。

ところが、記事及び添付写真は明治期の「琉球処分(廃藩置県)」の布告決裁書の写真と、石破幹事長と沖縄選出国会議員の写真とを並列で掲載している。

政府の沖縄に対する強権発動の例として、一世紀以上前の「廃藩置県」と現在の安倍政権の「辺野古移設」を結びつける沖縄タイムスの強引な手法には、怒りを通り越して笑う以外にはない。

オピニオン欄でも「県民強行排除 許せぬ現政権」、「新基地建設で沖縄ズタズタ」など「読者の声」も総動員体制で仲井真攻撃の暴風ある。

社説でも「知事発言の変遷 広く検証し選挙で問え」とまるで知事がくるくる発言を変えまくっているかのようなタイトル。

県外の移設先が未確定で五里霧中の現在、「普天間の固定化」か「普天間移設」の二者択一しか選択肢が残されていないのは、良識ある県民なら誰もが知る事実だ。

現実主義者といわれる知事が辺野古埋め立ての承認をしたのは最良の選択だ。

知事の普天間移設に関する発言は、元々はこうだった。

「県外移設が理想だが、現実を見ると辺野古も容認」

民主党政権に変わり、「最低でも県外」と寝言を言う政権与党の出現で、県知事は「県外に要請する」に発言を微調整し、二期目の選挙を勝利した。

ところが要請すべき相手の民主党政権が霧散した現在、民主党政権時代の「民意」は変わってしまった。

 では、仲井真氏は沖縄2紙は印象操作するように、普天間移設に関する発言をクルクル変えたのか。

否である。

「外交・国防案件は国の専管事項」を熟知する現実主義者の仲井真氏は、当事者の民主党政権に対しては「県外を要請する」と発言するのが精一杯であった。

そこで、四年前の知事選で仲井真氏二期目の選挙を勝利した直後の様子を記録した過去ブログヲ引用し、今後の参考にしたい。

以下は「釘打ち」で大童の沖縄マスコミ 2010-11-30 の引用である。

         ☆

今朝の沖縄タイムスの一面トップの大見出しはこれ。

仲井真氏「県外」貫く   知事再選で会見

普天間「県内はない」

 仲井真候補が告示直前になって普天間基地の移設先を「県外がベストだが、辺野古も容認」から「県外」に変更したことに対し、「公約を実行しろ」と釘を打つのに大童である。

昨日の社説でも大きな釘を打ち込んだつもりでいるようだ。

[仲井真氏再選]「県外」の公約は重い まず日米合意の見直しを
2010年11月29日 09時24分      沖縄タイムス社説

 県知事選は、現職の仲井真弘多氏(71)が新人で前宜野湾市長の伊波洋一氏(58)を大差で退け、再選を果たした。

 最大の焦点だった米軍普天間飛行場移設問題で、仲井真氏は、移設先を名護市辺野古とした日米合意を見直し、「県外移設」を訴えた。日米両政府は見直しを迫られることになった。

 仲井真氏は1期目は条件付きで県内移設を容認していたが、今回は選挙直前になって県外移設にスタンスを大転換した。名護市長選・市議選で辺野古反対の民意はすでに示されている。仲井真氏の課題は公約した県外移設をどう実現するかにある。

 仲井真氏が再選されたのは、県外移設を主張することによって支持層を広げたことが挙げられる。政権与党の民主党が候補者を立てることができず、「自主投票」を決めたことも有利に働いた。不況が長引く中で、経済重視の仲井真氏に期待が集まったこともある。

 仲井真氏は当選後、「県内は事実上ない。県外だ」とあらためて語った。真っ先にしなければならないのは、県外移設を菅直人首相に要求し、日米合意の見直しを正式に要請していくことである。

 政府との対話を否定しない仲井真氏が当選したことで、政府内には翻意させる可能性があるといちるの望みを託す向きがある。実際、8月に北沢俊美防衛相が「仲井真氏に勝ってほしい」と本音を漏らしていることからも分かる。

 仲井真氏はことし1月の名護市長選で条件付きで移設を容認していた現職市長を支援、9月の市議選でも条件付き容認派の市議らにてこ入れしていた。

 仲井真氏の姿勢に疑問の声があるのも事実である。仲井真氏はこれらを一掃するためにも、県外移設の先頭に立ってもらいたい。

 県内の政治トレンドは、民主党に政権交代した昨夏の衆院選を境に一変した。

 県内移設を容認した自民党議員が沖縄の全4区で誰もいなくなった。初めてである。1月の名護市長選、9月には名護市議選で市長支持派が圧勝した。

 象徴的なのは7月の参院選沖縄選挙区。当選した自民党候補は日米合意を批判し、県外移設を訴えた。党本部の方針と異なる対応をとらざるを得なかったのである。

 これまで県内移設を容認してきた保守陣営も、沖縄ではもう県内移設を掲げて戦うことはできなくなったということである。

 移設問題では保守、革新の対立の構図は消滅し、県外、国外に収斂(しゅうれん)しつつある。仲井真氏が県外移設にかじを切らざるを得なかったのもその延長線上にある。(略)

                                                           ☆

沖縄タイムスのどの面をめくっても、知事に対して「県外の民意を実行せよ」といった意味の記事があふれている。

ではここで言う民意とは一体何か。

いまさら何を言うのか、「県外移設に決まっているじゃないか」という声が聞こえて来そうである。

なるほど「県外がベスト」という声に異論を唱える県民は一部軍用地主や軍雇用員等の例外を除いて皆無であろう。 その意味では「県外」は民意と言うことができる。

だが、仲井真県知事が当初主張した「県外がベスト」の後に続く「現状では県内も容認」という現実路線も民意であったはず。

では、何故仲井真知事は告示直前に「現状では県内容認」を切り捨て「県外」だけに変更したのか。

前にも述べたように「国外」を主張する伊波候補を支援する沖縄二紙を敵に回して選挙に勝つのは困難と判断した苦肉の「対マスコミ戦略」だったのだ。

何しろ相手は名うての「反戦平和」の活動家であり、マスコミは免罪符を与え「ラウンドワン疑惑」にも「海軍病院の給水拒否事件」にも黙殺で援護する伊波候補だ。

マスコミを敵に廻すのは、得策ではない。

そもそも仲井真県知事が「県外が民意」と認識したのは、鳩山前首相の妄想に煽られた名護市民が三代も続いていた「容認派」市長の代わりに、「国外派」の稲嶺市長を選択した事実と、マスコミの扇動もあって熱に浮かれたように名護市議会選挙でも「国外派」が多数を占めるようになった事実からである。

この二つの選挙での名護市民の判断を、県内マスコミが「民意は決まった」と連日大々的に報道するのを見て、仲井真知事も苦渋の決断で「県外」に路線変更したのだ。

だが、この仲井真知事の判断の奥に潜む本音を、賢明な有権者なら皆理解していた。

現実主義者で実務家の仲井真県知事の本心は、あくまで「県外がベストだが現状を考えれば県内も容認」ということを。

前にも新聞によって作られた民意と書いたが、そもそも普天間移設について県民投票をしたわけではない。新聞が連日民意、民意と騒ぐので、何となくその気になったに過ぎないのだ。

その証拠に、今回の県知事選挙で全県的には仲井真候補の圧勝だったが、少なくと稲嶺市長を選んだ名護市民の民意は、稲嶺市長と全く同じ主張の伊波候補が圧勝して当然のはずだった。

で、実際はどうだったのか。

今回の知事選の名護市民の選択はこうた。

有権者数  45,022

仲井真弘多  15,213

伊波洋一    13,040

何と、稲嶺市長と相似形のように同じ主張の伊波候補が、2173票の差で、敗れているではないか。

しかもこの票差は稲嶺市長が容認派の島袋候補を破ったときの票差よりも大きいのである。

前回の市長選挙で示した名護市民の民意は覆ったのだ。

これで、マスコミは名護市民の判断をもって「民意」「民意」と喧伝することはできないはずなのだが、昨日の地元各局テレビは当選したばかりの仲井真県知事をゲストに呼んで「県外の民意を変えてはならぬ」と釘を打ちっぱなしであった。

その中でももっと偏向の激しい「QAB朝日テレビ」で、象徴的シーンが見られた。 沖縄のキャスターの中でもサヨク偏向度ナンバーワンと言われる三上智恵キャスターが、知事にしつこく容認から県外に変更した理由を迫ったが、これに対して知事は、「名護市長選と名護市議選で県外派が勝ったのだから事実上県内は無理でしょう」と軽くいなした。 だが、これで引き下がるような三上女史ではない。

「絶対県外の公約を守って下さい」と最後に太い釘を打ったが、知事はこれにも堪えて「政府に強く要求します」と結んだ。

偏向度ナンバーワンで沖縄移住者の三上女史が憎むべき仲井真知事が勝利の会見を終えて帰るのをそのまま見過ごすはずは無かった。

「政府に要求するだけではだめです。 県民の民意を受けて知事自身がリーダーシップを発揮してもらわないと」。

さすがの仲井真知事もこれには多少切れ気味になったが、そこは貫禄でぐっと堪えて、

「名護市長選には私も島袋候補を応援に行ったが、多くの民主党議員団が稲嶺候補を応援した。『県外』にしたのは民主党政府ですよ!(怒)、政府が主体的に解決するのが当然ではないですか」とまくし立て、三上女史も返す言葉を見つけられなかったようだ。

仲井真知事は口にこそ出さなかったがきっとこのように言いたかったのだろう。

「民主党政府が応援した稲嶺候補が市長になり、それを支援していた君達クサレマスコミが、実現不可能な『県外』を民意であるかのように捏造したのではないか」。

「それを今になって『民意を実行せよ』と私に迫るのは筋違いで、県外を煽った君達クサレマスコミと民主党政府こそ責められるべきだ」と。

もっとも仲井真知事が「クサレマスコミ」と下品な罵詈を内心でも言ったかどうか。 いや、あの三上女史の慇懃無礼な態度をみたらきっと言ったと思う。

 さて、本論の沖縄タイムス社説の批判だが、連日のテレビキャスターの釘ウチ作業の象徴として、知事と三上女史とのインタビューを前置きにしたつもりが、社説の問題点は語りつくした感がある。

>仲井真氏は1期目は条件付きで県内移設を容認していたが、今回は選挙直前になって県外移設にスタンスを大転換した。

>名護市長選・市議選で辺野古反対の民意はすでに示されている。仲井真氏の課題は公約した県外移設をどう実現するかにある。

>仲井真氏は当選後、「県内は事実上ない。県外だ」とあらためて語った。

>仲井真氏の姿勢に疑問の声があるのも事実である。仲井真氏はこれらを一掃するためにも、県外移設の先頭に立ってもらいたい。

同じことの繰り返しはさけるが、稲嶺名護市長の当選と、名護市議会選挙の結果をもって「沖縄の民意」と主張するマスコミの根拠は、今回の県知事選の結果でもろくも崩れ去った。

全県的得票数はさておいて、名護市民に限っても国外の象徴とも言える伊波候補の敗退が何よりの証拠である。

仲井真知事はRBCテレビのインタビューで「県外が変わることは無いでしょうね」と念を押され、苦笑しながら「当選したばかりで当選証書も貰わない内に、県内といえるはずが無いでしょう」と答えていた。

名護市民の賢明な選択を見てもわかるとおり、民意は永久不変ではない。

活動家の扇動による熱狂から覚めた名護市民は「作られた民意」を翻したのだ。

 ■御知らせ■

 

ジュンク堂書店 那覇店のイベント

詩集『艦砲ぬ喰え残さー』刊行記念

星雅彦さんトークショー

詩人で沖縄戦の研究でも造詣の深い星雅彦さんが、詩集『艦砲の喰え残さー』の刊行記念のトークショーを催します。

詩集のタイトル『艦砲の喰え残さー』(艦砲の食い遺しー生き残り)でもお分かりのように、テーマは戦没者への鎮魂の意味を込め、沖縄戦で論争の分かれる「渡嘉敷島・集団自決の軍命論争」について実証的検証の成果をお話しされます。

私・江崎も進行役としてお手伝いいたします。

お気軽にご参加下さい。

テーマ;『艦砲の喰え残さー』、集団自決の軍命について

日時: 8月16日(土) 午後3時~約1時間

会費: 無料
●整理券は必要ありません。トークショーはご参加無料です。
●席に限りがございます。満席の場合はお立見になります。
●終演後、詩集お買上の方にサインを致します。

会場: 那覇・ジュンク堂地下1階イベント会場

主催:ジュンク堂 860-7155


星雅彦(ほし・まさひこ)


1932年那覇市生まれ。詩人、美術評論家。東京ではハイドレッドセンターの美術仲間たちと交友をもち、ルポライターもしていた。1964年の暮れに沖縄に引き揚げてからは、主に詩と評論と小説を書いていた。1960年代半ばから70年初期まで、沖縄タイムスの『新沖縄文学』などに小説を10編ほど執筆するかたわら、美術論『価値体系の対立と変化』や美術エッセイなどを発表。また復帰のころから、沖縄タイムスや琉球新報に美術月評や展評をほぼ毎月執筆していた。一方、1969年に沖縄県史料編集所より依頼があり、2012年頃までの40年間、沖縄戦の体験者からの聞き取りの仕事にとりかかり、約1年半で200人余りの人に取材を行い、琉球政府の『沖縄県史9巻 戦争記録1』を上梓した。この追体験が今日の集団自決問題への発言となっている。
                               ☆

 

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【インターネット同時中継in琉球大学】
第6回広島平和ミーティング
~9条盲従平和主義で日本は守れるか?~

【と き】平成26年8月6日(水)18:00~20:20(開場17:30)
【ところ】琉球大学 文系総合研究棟303(法文学部エリアにある新しい建物です。)
【講 師】井上和彦氏(軍事ジャーナリスト)、KAZUYA氏(youtube 「KAZUYA Channel」)、田母神俊雄氏(第29代航空幕僚長)
【演 題】「ヒロシマ反核平和の終焉Ⅱ」~9条盲従平和主義で日本は守れるか!?~
※参加費無料(カンパ大歓迎です!)

【備 考】このイベントは同日広島で行われる日本会議広島主催「8.6広島平和ミーティング」をインターネット中継するものです。井上和彦氏、KAZUYA氏、田母神俊雄氏が琉球大学に実際に来られるものではありません。
【主 催】琉球大学公認サークル「沖縄から日本を考える学生の会」(部長:法文4年 外間 完信)
【連絡先】電話:070-5279-1139(部長外間)、メール:new.okinawa.proud.japan@gmail.com

8月6日原爆忌に、広島の方で行われている「広島平和ミーティング」(日本会議広島主催)。まず、原爆犠牲者を悼み、そして、世界情勢を見て見ぬふりをし、「核廃絶」、「戦争反対」を繰り返すだけの「口だけの平和主義」の欺瞞性を問う試みとして行われてきました。尖閣を盗り、さらには西太平洋まで覇権を広げたい中国の軍事行動に晒される沖縄。本来は、この解決策を考えるべき沖縄の言論空間ですが、逆に反基地、反政府的で極左イデオロギー丸出しの言論ばかりが支配しています。その牙城である琉球大学において、井上和彦さん、田母神俊雄さん等の専門家のお話から、現在の危機を見つめ、現実的に安全保障と平和を考えていくイベントを行うことは有意義だと思います。お時間のある方は、是非、ご参加下さいませ。(部長外間)
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【報告会のお知らせ】

翁長市長を相手取った、福祉団体問題と久米孔子廟問題の住民訴訟について各担当弁護士を交えて行います。

日時:8月6日 開場:午後1時半より 開会:午後2時

沖縄県立博物館・美術館 実習室にて行います

会費は無料です。

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普天間飛行場の違法な封鎖行為。
野嵩ゲート前のゾンビたち。
名護市長選における革新勢の嵐のような選挙違反行為
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