快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

巨大地震や大津波 - 新国立競技場

2015-08-31 18:40:01 | 地震 津波
 今回の記事から趣向を変えてタイトルを通番方式からテーマ方式にしてみます。
 これだと一つの記事で一つのテーマしか記述できなくなるのか?と言う感じもしますが、多少は別のテーマの内容を入れても良いでしょうし、無理なら別の記事にしても良いかと思います。
 今回は、前回の記事で新国立競技場について書いた所で説明した「ダクト」についてです。
 これは専用の冷風ダクトを競技場の外側から通して内部に届かせる、と言うなら、まずは小口径のものを多数設ける事です。
 鉄道の鉄橋ではトラス構造になってますが、イメージとしてその三角構造の所に口径数十センチのダクトを多数通して設けても強度上は問題無いのと同じで、競技場にもこの方式でダクトを予め通せるようにしておけば、後でいくらでも仮設ダクトは設置可能です。
 或いは常時ダクトを設置でもかまわない事もあります。
 こうすれば後は競技場の外側に冷風送気車を分散して何台も着けて、各々から冷風送気すれば良いだけです。
 どの場所にどれだけの冷風量か、どの程度の低温の冷風かは、その冷風送気車の配置と配分を自在にできれば、容量制御、配分制御は大した事はありません。
 そしてこの冷風送気車は他の競技場でも使えるようにもできるのです。
 建築設計時に、予めこうして仮設ダクト方式、或いは常設ダクトだけでも作っておけば、後で冷房が必要になった場合も最低限の費用で迅速にかつ安定的にやりくりできます。
 通路なども競技のときは使わないものは、ダクトと同様に使えるでしょう。
 但し、この場合は防火ダンパー、或いは防火ダンパーの代わりなれる防火戸が必要となる場合も多いと思われます。

巨大地震や大津波 その95

2015-08-31 12:23:17 | 地震 津波
 新国立競技場は、総工費上限は1550億円、屋根は幕にする方向で大体決まったようです。
 総工費上限の1550億円については、ロンドン五輪、北京五輪、その他などと比較した高いとする見方も多いようですが、当ブログで以前に記事にした通り、日本の、特に東京の地震や火山リスク、そして竜巻やモンスター台風などによる猛烈な強風などのリスクは、ロンドンや北京とは比較にならない位に大きいので、耐震性や耐蝕性、耐風性を考えればまあ納得できる程度ではあるし、このあたりが妥当かとも思えます。
 屋根を金属でなく、幕方式にしたのは、個人的見解ではありますが、富士山(或いは確率は低くても箱根山も?)噴火による火山灰も想定できているとすれば評価できるのではないでしょうか。
 金属だと容易には収納、或いは取外しできないのと、火山灰による酸性で錆、腐食が進みやすいから、だと考えているからです。耐蝕性が高いチタンは高価です。屋根の軽量化でも同じ。
 特に火山灰が降り積もってしまうと、そこへ雨が降った場合、相当の重量となり、その重量に耐えられるのか、と言う問題になり、そう言う悪条件のところへ強めの地震と言うもの、或いは強風が重なって、「AND」となった場合を、日本においては想定しなければなりません。
 各条件を「OR」で見るか、「AND」で見るかでも、建設コストなどはまるで違うものになるのです。
 冷房は無し、と言う予定だそうですが、実は冷房は仮設でもできると考えています。
 スポット型エアコンとかも売られていますから、それを大型化したもので車両搭載型にしたものであれば十分で「競技場外側」からダクトで冷風は送り込めます。
 エアコンのように冷凍サイクルの圧縮機搭載とかではなくても、例えば氷、特にマイナス50℃とかの氷など、いまの冷凍倉庫は簡単にできますから、それを積んでファンで冷風を送り込めば、大した話ではありません。
 問題はそう言う冷風を送り込むダクトが予め設置されているかどうか? でしょうが、大して面倒な話ではないはずです。
 直径数十センチ~数メートルのダクトや通路状のものが、競技場外から競技場内に通っていればそれで良いわけで、冷気は高温に夏の外気より重たいですから、自然と競技場内に溜まる事となり涼しくなります。ただ防火ダンパーとかは必要でしょうか。
 問題は風が強い場合にそうした冷気が拡散してしまう事ですが、強風の時はそれ程は暑くないのと、冷気を送り込む場所や強さなどで、かなりの客席エリアはうまく調節できるのではないか、と思えます。
 では「直径数十センチ~数メートルのダクトや通路状のもの」をどうするか? ですが、特に問題はないでしょう。
 もともと「災害対策も重視」との事ですから、災害物資の搬入搬出路は多めに取るでしょうし、帰宅難民収容というなら換気ダクトも多めでしょう。そして災害用に一般通路も多めに設置して通常の競技の時は一部を送気ダクトをとして使う、或いは送気ダクトを仮設でつける、とかで良いのかと思いますから、特に上乗せのコストが多いとは思えません。
 それと新国立競技場は周囲が広いようですから、そうした冷風発生車を駐車する場所はいくらでもあるし、多少距離がとおければダクトで引けます。
 以上、東京五輪が猛暑の場合でも、建築設計で十分にそこを盛り込んであれば特に問題とはならない、と思っています。