快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 小笠原エリアの沈黙 その4

2016-02-18 21:21:21 | 地震 津波
 小笠原エリアで北緯30度より南側の状況は前回の記事から変化は有りません。
 火山での地震計振幅は普通の範囲に戻ったところが多いようです。
 例えば

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_kiri.html
VIVAトップページ 霧島山観測データ

引用終了

 小笠原では西ノ島の火山性活動が表面的には低下しているようです。

引用開始(一部抜粋)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160217/k10010412711000.html
西之島 表面的な活動に低下 警戒範囲縮小
2月17日 19時02分
西之島 表面的な活動に低下 警戒範囲縮小
小笠原諸島の西之島について、専門家などで作る火山噴火予知連絡会は、「去年11月下旬以降、噴火などは確認されておらず、表面的な活動に低下が認められる」などとする検討結果をまとめました。これを受けて、気象庁は、島の中心からおおむね4キロ以内としていた警戒が必要な範囲を、火口からおよそ1.5キロ以内に縮小しました。


「噴火の可能性 捨てきれず」
小笠原諸島の西之島について、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は「これまでは火口丘での活発な噴火が続いていたので、海底での噴火の危険性もあると考えていたが、活動が静かになっているので、当面は監視が必要なのは山頂付近での爆発的な噴火だと判断した」と述べて、警戒範囲を縮小した理由を説明しました。
また、西之島の総合観測班の班長を務める東京大学地震研究所の中田節也教授は「2年近くにわたって活発な噴火活動を繰り返してきたので、今後も水蒸気噴火や爆発的な噴火が発生する可能性は捨てきれない。これまでの観測では噴火に伴う噴石が火口から1キロ程度まで飛んでいることが確認されていて、安全を見込んで1.5キロと判断した」と述べました。そのうえで、今後の見通しについては、「現在、周辺に設置している海底地震計を回収して解析し、地震計のデータからも噴火が発生していないか確かめたうえで、規制範囲をさらに縮小し、上陸できるような態勢を整えたい」と述べました。

引用終了

 もしこのまま溶岩流出が止まれば、去年5月30日の小笠原でのM8.1の地震により、西之島火山の溶岩流出は停止に向かうものと予想した、木村政昭名誉教授の予測は当たった事になります。

http://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/2015/06/06/1271/
西之島火山の溶岩流出は止まるのか?
昨年、2014年6月19日の記事において、西之島の溶岩流出後の大地震の発生を警告しました。それが、本年5月30日のM8.1の地震にあたると思われます。
この地震により、西之島火山の溶岩流出は停止に向かうものと予想されます。

引用終了

 これと北緯30度より南側での深発地震の(一時的な?それとも長期的な?)途絶えがどんな関係あるのか、はまだ今後の様子を見ないとわかりません。
 明日は長潮。月齢によるトリガーの点ではそろそろどちらかと言うと要注意期に入って行く(広義には今日あたりからも入るのですが)ので、このエリアの深発地震を観察します。
 



自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 小笠原エリアの沈黙 その3 

2016-02-16 22:52:46 | 地震 津波
 2月14日の記事で、「 これが気になりだしたのは2~3日前からなので、おそらく10日位はこの傾向が続いていると思われます。(もう少し長いかどうかはまだ確認できていません。)」と書きましたが、これは良く見ると
2月7日 1時46分ごろ 父島近海 M4.2  最大震度1 
の地震(もしかするとその余震らしき小さいものも)が発生してましたので、誤認識でした。
 訂正してお詫びします。
 この地震等が発生してから現在まではもうすぐ10日となりますので、今はやはり「10日近くは北緯30度より南方の小笠原エリアは沈黙」となります。
 ただ国内の火山で計測しているVIVAの地震計振幅データですが、大体は小さくなって来ているので、小笠原も通常モードへソフトランディングとなるか様子見です。

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_kiri.html
霧島山観測データ

引用終了

 他の火山も縮小傾向の所が多く地殻かプレートの動きは静穏化の傾向が出てきたのでしょうか。
 月齢トリガーでは今、どちらかと言えば安全期です。
 宇宙からの影響によるトリガーは多少あっても特別強い程ではない、と言った所です。

引用開始(一部抜粋)

http://swc.nict.go.jp/contents/index.php

引用終了

 数日後には月齢トリガーで言えば、どちらかと言うと要注意期に入って行き、満月やその翌日と言うピークを迎えますので、その頃には有る程度の傾向らしきものが見られるかも知れません。





自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 小笠原エリアの沈黙 その2

2016-02-15 12:33:06 | 地震 津波
 小笠原エリアの沈黙ですが、今日、発震がありました。
 2016年2月15日 3時10分ごろ 鳥島近海 M6.2 最大震度2 震源の深さ430km
 と言う事で、この近辺の西方沖についての沈黙は終了となりました。
 その後もやや南の北緯30度あたりでも小さめの深発地震があったようです。
 震源の広さがどの位かはわかりませんが、北緯25度~30度については未だのようなのでもう暫く様子見となります。
 これで先日記事にした「プレートや地殻が動こうとする力そのものが鈍ったというならば」と言う方の想定は、没かと思われます。
 マグニチュードが1大きくなるとそのエネルギーは約32倍、より正確には約31.6倍ですから、今回の地震で見る限り、プレート、或いは地殻の動きは増加していると見て良いのかも知れません。
 全体的に動きのエネルギーが増している気配が有る可能性は、火山の地震計振幅データで推測されます。

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_kiri.html

引用終了

 霧島山のデータは一時見られない時が最近あり、更に九州方面が比較的静穏だったので、観察を延期してましたが、計測が再開されたようなので特に雲仙岳と合わせて観察再開です。
 最近はほぼ日本全体に近い場所で火山の地震計振幅が大きくなりつつありましたが、今後どのようになるのでしょうか。
 再び下降に転じ、通常に戻るであれば通常モード。
 反対にこのまま大きい水準をキープ、或いは更に上昇する場合は要注意なのかも知れません。
 更には極端に低下するのもまた異変の可能性も場合によっては多少なりともあるわけで、暫く注意となります。

自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 小笠原エリアの沈黙

2016-02-14 22:12:12 | 地震 津波
 今日、先ほど書いた記事ですが、記事サブタイトルで「小笠原西方沖の沈黙」としましたが、今回は「小笠原エリアの沈黙」にしておきます。
 「北緯25度から31度くらい、東経139度から145度位のエリア」は小笠原東方沖も含んでいます。
 何故前回に記事で「小笠原西方沖の沈黙」としてしまったか?と言うと、「小笠原西方沖」で比較的レギュラーに発生する深発地震を中心に考えていたからです。
 この深発地震に比べて、「小笠原東方沖」で発生するもっと浅い震源の地震はそれ程レギュラーでは有りません。
 しかし今回の状況は「小笠原西方沖で比較的レギュラーに発生する深発地震」も「小笠原東方沖で発生するもっと浅い震源の地震」も暫く沈黙しているので、「小笠原エリアの沈黙」の記事サブタイトルの方が良いかも知れません。
 今日はNZでM5.8の地震、トンガでM5.3の地震がありました。

引用開始(一部抜粋)

http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/?source=sitenav

5.3
260km SE of Hihifo, Tonga
2016-02-14 07:10:45 UTC19.0 km deep

5.8
17km ENE of Christchurch, New Zealand
2016-02-14 00:13:43 UTC8.2 km deep

引用終了

 東日本大震災の前のNZでの地震程は大きくは有りませんが、太平洋西側での地震比率が増えています。
 地殻やプレートの力やバランスが地球規模の広域で以前とは違って来ているのでしょうか。

自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 小笠原西方沖の沈黙

2016-02-14 19:20:35 | 地震 津波
 ここ約10日前後、小笠原西方沖が以前に比べてかなり地震が少なくなってます。

引用開(一部抜粋)

http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/?ft=1&LANG=ja
Hi-net自動処理震源マップ

引用終了

 画像は直接ご覧ください。 
 ここで最新7日間と最新30日間を見比べるとわかりますが、北緯25度から31度くらい、東経139度から145度位のエリアは、最新30日で見ると結構地震が発生してますが、ここ7日間はゼロです。
 これが気になりだしたのは2~3日前からなので、おそらく10日位はこの傾向が続いていると思われます。(もう少し長いかどうかはまだ確認できていません。)
 プレートや地殻が動こうとする力そのものが鈍ったというならば何でもない話ですが、その理由はあるのでしょうか。
 反対に、プレートや地殻が動こうとする力があるにも拘わらず、どこかで固着(アスペリティ)があって動けない場合はどこかでまとまって突っかえ棒がはずれて発震となるのか、と言う所です。
 まだ10日前後の沈黙なので様子見です。