武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

だんご汁の巻

2009-04-11 14:14:57 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2008年4月1日掲載のえ

味噌仕立てのだんご汁。黄色いのがだんごと思っていたが、茶色で描かれたものがだんご?
どちらでもいい。とにかく美味しかった。

美容家のたかの友梨さんの「だんご汁」は大好きだった母の得意料理。学校から帰買えってきたら夕飯にだんご汁を作ってとよくお願いしたという。そのだんご汁は、里芋、白菜、インゲン、ジャガイモを炒めてから煮込んで、水で溶いた小麦粉をスプーンで丸めて落とす。そのだんごが、柔らかくて、ふわふわだったと。醤油味にして仕上げに油揚げを入れるそうである。お母さんが作った最後のだんご汁は、味噌味だった。そのことで、ちょっとした親子げんかになり、それから1カ月後に母がなくなったという。それからは、味噌味のだんご汁が思い出の味になった。実の母でなかったというたかのさんの母は、本当の意味で母であったのだなと思い素晴らしいなと思います。

このだんご汁も追体験。
里芋、白菜、インゲン、ジャガイモを軽く炒めて、だし汁を注ぎ、具がやわらくなってきたところで、水で溶いた小麦粉をスプーンで落としていった。もちろん柔らかめ。落としただんごが浮いてきたら、合わせ味噌を入れて少し煮込む。最後に油揚げを入れさっと火を通して出来上がり。

味見。
インゲンの匂いが、春らしくとても美味しかった。鍋一杯作ってしまったので、近所の人にも、どんぶりに入れて持って行った。出来立てなので、どんぶりを持つ手の熱かったコト。あと、柔らかいだんごはいい具合に味が浸みていい感じ。ヒロク二さんも、またこれを作って欲しいとのたもうた。インゲンが決め手と思いました。春の頃は、インゲンが出回るのでこの時期、だんご汁を作ってはいかがでしょうか?ん、ヒロク二さん?ヒロク二さんは、まず、食べてみると絵にするのに、取り掛かり易いらしく、ちょっと底のあるお皿に入れて、アトリエに持って行ってしまいました。「この汁とだんごのせめぎあう色とか、上ずみと下の色は違うんだとか、どうしろというのだ。」とか言っていつもいうセリフをいう。こういう時、「○○さんが描くのも、○○さんの食べもの絵も気に食わないんでしょう?そしたら、描くのは、ヒロク二センセイしかいないんじゃない?」という。そしたら、文句言っている場合じゃない。確かに、俺しかいない。と思い直すらしく、やらねば!!と思うみたい。この○○さんは、ちゃんとしたイラストレーターの方々である。わたしは、この方々の仕事を見て尊敬の念を抱いてるのに、ごめんなさい。


コメント
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