この写真は、鏡に写るキタハマちゃんを撮ったら、偶然ヒロク二さんが写っていた。実は、この部屋はわたしの部屋です。襖の落書きは、子供の造形教室に来ていた子供達が残していったもので、「しつれんしまくり」と書かれた意味は、松村先生(わたし)は、失恋をしまくったため、人生がどーでもよくなってヒロク二さんと結婚したということらしい。
猫のキタハマが、自分の寝場所から窓の外を見ているのが可愛く思えて、台所から写真を撮った。可愛い形をしているうちに撮ってしまえと何枚も写真を撮った。中の一枚からヒロク二さんが写っていてびっくりしたのです。全く気がつかなかったから。急にアトリエから出てきて、いつもわたしを見張っている証拠写真のようなもの。ヒロク二さんがよしとすることをしていれば、機嫌よく声なんかかけていくが、なんとなく意に外れているとこんな表情をする。写真自体は大失敗なのだけれど、我が家で、3人がどういう風に暮らしているかということが分かる写真だなぁと思って大切にしています。