わたしの古里の新潟県村上市に流れる三面(みおもて)川の最上流に三面集落がありました。
ダムを建設するので水没すると聞いていて、いつの間にか村上市の一角に集落ごと移転してきたことを思い出します。
この本を読むと、わたしが大学にいくため、古里を離れていた間の出来事だったようです。
移転寸前に村に住み込み記録したドキュメントです。
冬の生活から春の狩り、夏~秋にかけての採集の様子が描かれていて、山に生きる人たちが培ってきた暮らしぶりを忍ぶことができました。
金銭的なこととか、町文化的なことなどは貧しかったかもしれませんが、食生活などはむしろ充実していたように思えます。
自然と調和のとれた生活を捨てて、町の近代的な生活に没していった文化を惜しく感じるのですが、それが人間の性なのかもしれません。
本日の体重77.9キロ(目標差+2.9 前日差-0.3)