ハリウッドで評判が良いようなので、配信で観ました。
ストーリー・演出がハリウッド風で、なるほど、これは国際的に受けるわ! と納得しました。
平成ガメラシリーズから、シンゴジラまで、カメラの視点を下に下にと持ってきて、実際の人間視点に視聴者をもっていく演出を磨いてきていましたが、この映画は、それが徹底していて、今までわたしが観た怪獣映画でもっとも成功していると感じました。
水爆実験から古代怪獣が復活するというコンセプトが生きていて、ATPのエネルギーで生きている生物から原子力エネルギーで動く生物に進化したように、まったく別な生物として描いているところもSFとして楽しめました。また、その辺を説明しないところも良かったと思います。
こういったSFのリアリティを演出するには、嘘は一つだけにせよと言われていますが、ゴジラの原子力エネルギーが嘘なのですから、ゴジラを倒すのは嘘であってはいけません。超兵器抜きで倒すところがすごかったですね。シンゴジラでも達成できなかったことです。
キャラクターに無駄がなかったのも、まとまり過ぎの感があたものの2時間の完結映画ならそれは利点でしょう。
歴代のゴジラ映画の積み重ねがあっての金字塔だと思います。
(イラストは映画のものではなく、マイクロソフトのお絵かきAIであるDesigner で描いています)