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むぎわら日記

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『日本軍の怪奇話』藤本泰久(キジバト社)

2022年02月12日 | 読書
日清戦争のころから、自衛隊まで、他愛の無い怪談話100連発。
死が日常と化している軍隊で、幽霊話などがどのように扱われていたか知りたかったので読んでみました。
結果としては、平時とあまり変わらないということです。
幽霊のとる行動は、予測不能で、後から、ああ、こういうことだったのかと理由をつけて納得するパターンが多いようです。

実は、99話は前座で、ほんとうに伝えたかったのは100話目の「怪談宋公館」 だったという落ちがあります。
全ページの8割方を99話に裂き、2割弱が100話目に費やしているので、その偏向ぶりがうかがえます。
100話目の舞台となる宋公館には、実に様々なタイプの幽霊が出るのですが、その原因が明確にならないまま終わります。
地下室の中に埋められた部分があり、そこが妖しいのですが、最後まで掘り起こされません。
理由がわかる怪談話も良いですが、理由がわからないと不気味さが残るところがまたよいです。


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