『ミッドウェイ』(1979.10.8.15.月曜ロードショー)
太平洋戦争のターニングポイントになったとされるミッドウェーでの戦いを描いた戦争巨編。今回は前後編に分けての放送。製作ウォルター・ミリッシュ、監督ジャック・スマイト。
ニミッツ役のヘンリー・フォンダ、ハルゼー役のロバート・ミッチャム、その他、グレン・フォード、ジェームズ・コバーン、クリフ・ロバートソン、そしてチャールトン・ヘストンと、アメリカ側の俳優たちは大物が揃っていたが、日本側が山本五十六役の三船敏郎一人で、後はジェームズ繁田ら日系人俳優でまかなっていたところが、この映画の弱点。そこが『トラ・トラ・トラ』(70)とは大きく違う。とは言え、アメリカ人である彼らにとっては、日本の軍人を演じることに複雑な思いがあったのではないかと思う。
【今の一言】と、40年前に書いたが、この映画に出演した日系人俳優のうち、ジェームズ繁田は別格として、『ベスト・キッド』シリーズのミヤギさんことノリユキ・パット・モリタ、『クワイヤボーイズ』(77)や『カリフォルニア・ドールズ』(81)などにも顔を見せたクライド・クサツら、その後活躍した者も少なくはない。