田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「ポール・マッカートニー ベスト・ソングス100」

2020-08-23 07:14:33 | ビートルズ

 松村雄策さんの本を再読したことをきっかけに、このところ、自分自身のポールの過去記事を振り返ってみたが、折良く『レコード・コレクターズ』が、「ポール・マッカートニー ベスト・ソングス100」という特集を組み、その中で、いろいろな人が「自分のベスト30」を選んでいた。

それを集計したベストテンは、

1.アナザー・デイ
2.バンド・オン・ザ・ラン
3.心のラヴ・ソング
4.アンクル・アルバート~ハルセイ提督
5.あの娘におせっかい
6.恋することのもどかしさ 
7.マイ・ラヴ
8.ジェット
9.グッドナイト・トゥナイト
10ジャンク

 こういう投票には、「この結果はおかしい」とか、「何であの曲が入っていない」とか、「あの曲ははもっと上のはずだ」などと、必ず文句が出るものだが、それにしても「アナザー・デイ」が1位というのは驚いた。

 自分にとって厄介なのは、ポールの場合、曲自体の良し悪しとは別に、自分自身の何かの思い出と重なる曲が多いこと。それも何十曲もあるから、なかなか選べないし、時代や自分の年齢によって好きな曲も変わる。

 というわけで、あくまでも、今の気分でベスト30を選んでみたが、ポールにとってのリンダの存在の大きさを改めて知らされた気がしたし、ベスト50でも足らないと思った。

バンド・オン・ザ・ラン
心のラヴ・ソング
しあわせの予感 
グッドナイト・トゥナイト
モーター・オブ・ラヴ
エボニー・アンド・アイヴォリー 
マイ・ラヴ
西暦1985年
あの娘におせっかい
ジェット
ジュニアズ・ファーム
ソー・バッド
オンリー・ラヴ・リメインズ 
ザ・ソング・ウィー・アー・シンギング
ドライヴィング・レイン
ブルーバード 
やさしい気持
テイク・イット・アウェイ 
たそがれのロンドン・タウン
バック・シート
エヴリナイト
ガールフレンド
ヤング・ボーイ
ジャンク
アロウ・スルー・ミー
ワンダフル・クリスマスタイム
アナザー・デイ
ひとりぼっちのロンリー・ナイト
フィギュア・オブ・エイト
トリート・ハー・ジェントリー~ロンリー・オールド・ピープル

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【ほぼ週刊映画コラム】『2分の1の魔法』

2020-08-23 06:05:28 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
コロナ禍の今、改めて人間同士の絆や信頼について考えさせられる
『2分の1の魔法』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1238801

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「記憶は愛である~森崎東・忘却と闘う映画監督~」

2020-08-22 23:55:02 | 映画いろいろ

 ETV特集「記憶は愛である~森崎東・忘却と闘う映画監督~」(13)が再放送された。

 番組は、森崎監督の遺作となった『ペコロスの母に会いに行く』の製作現場に密着したもの。語りを石橋蓮司、朗読を同作に出演した加瀬亮が担当した。

 『ペコロスの母に会いに行く』は、岡野雄一のエッセー漫画を基に、認知症を患った母を介護する中年男の体験をユーモラスに描いたものだが、番組では、自身も認知症を発症していることを知りながら、映画製作に向き合う森崎監督の姿がカメラに収められていた。

 戦争体験も含めて、なぜ森崎監督がアナーキーで、庶民のバイタリティにこだわったのか、という理由の一端を、垣間見た気がした。

森崎東監督が亡くなった
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7bdc65f0105c12fbfb727590cf77e0b4

『ペコロスの母に会いに行く』
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/59351

『夢見通りの人々』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/04790d6f445c5547c484606f8f5ffb7c

『女咲かせます』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/dad9a01bb34d297b2b89e21660dfaa81

『塀の中の懲りない面々』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2f761575dc237b2315d5c6cc73e2e111

『時代屋の女房』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5c5172d3a93eb6ac70125e785591a7e4

『男はつらいよ フーテンの寅』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d48ee20f223424b09d5676b8e0c2a519

 

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『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』

2020-08-22 07:14:19 | ビートルズ

『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』(2006.4.21.)

 ポール・マッカートニーのビデオクリップ集成を見た。大ざっぱに言えば、ポールにとっての1960年代がビートルズの時代だったとするなら、70年代はウィングス、80年代はソロ&共演、そして90年代は総括ライブの時代に分けられるだろう。

 しかし、こうして年代順にクリップを見ると、50年近くも、さまざまに変化しながら、音楽界の第一線にい続けるポールのすごさがあらためて実感できた。そしてウィングス時代のクリップで実にいい味を出していたデニー・レインと、今は亡きリンダにも、しばし思いをはせた。

 さて、1986年の発売当時は聴いていてなんだか困った『プレス・トゥ・プレイ』だが、今回、このアルバムからの「ストラングル・ホールド」「オンリー・ラブ・リメインズ」「プレス」、そして同時代に撮られた「スパイズ・ライク・アス」「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」あたりのクリップが結構好きなことに気づいた。思えばミュージックビデオが一番はやっていた頃だ。

 ”総括ライブ”をやっていた頃のバンドは、アットホームで、本当にいいメンバーで、ポールもリンダもいい年の取り方をしているなあと思ったもののだが、人生はパーフェクトに、とはいかないようだ。この時期のクリップは、バンドのメンバーとして自信を持ち、笑顔を取り戻しながらも、病でやつれていくリンダの姿が悲しく映る。

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『レット・イット・ビー…ネイキッド』

2020-08-21 07:33:04 | ビートルズ

『レット・イット・ビー…ネイキッド』(2005.6.29.)

 やっと『レット・イット・ビー…ネイキッド』を聴いた。確かにフィル・スペクターが施したエフェクトが消えると、「アイ・ミー・マイン」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のように、曲自体の良さが再確認できるものもあるのだが、オリジナルを聴き慣れてしまったのと、海賊版や『アンソロジー』でも聴いたことがあったので、いまさら感がある。

 ところで、久々にビートルズのCDを続けて聴いていたら、妻と「ザ・フール・オンザ・ヒル」のモデルについての話題になった。確か、地動説を唱えたガリレオ・ガリレイだと、聞いたか読んだかした覚えがあるのだが、実はジョンだ、はたまた曲を作ったポール自身だと聞いたような気もする。ともあれ、ポールが作った数々の名曲の中でも大好きな一曲。『マジカル・ミステリー・ツアー』に収録されているオリジナルはもちろん、セルジオ・メンデスのボサノバ調のカバーもいい。つまり、メロディがいいということだ。

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『夕陽のガンマン』

2020-08-21 07:17:24 | 映画いろいろ

『夕陽のガンマン』(2006.9.20.NHK BS「セルジオ・レオーネ特集」)(1973.4.8.日曜洋画劇場)



 どこかマンガチックなこの映画は、クリント・イーストウッドよりもリー・バン・クリーフの方がもうけ役。『荒野の用心棒』(64)、本作、そして『続・夕陽のガンマン』(66)の“ドル箱三部作”を見ていないと、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(90)『Xメン』のヒュー・ジャックマンの“イーストウッド遊び”は分からないだろう。

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ポール・マッカートニー ロシア・ライブ

2020-08-20 23:11:07 | ビートルズ

ポール・マッカートニー ロシア・ライブ(2004.8.29.)

 深夜、BSでポールのロシア・ライブをやっていた(これは昔のジャケットだけど)。でも、ロシアの政治家やミュージシャンへのインタビューが間に挿入されたりして、純粋なライブ中継というわけではなかった。もし、ジョンが生きていたら皮肉を言っただろうなあ、という感じ。確かに赤の広場での「バック・イン・ザ・USSR」という光景は感慨深いけど。

 それと、バンドのメンバーが若すぎて、どうもポールの音楽とは合わない気もする。これは一昨年の日本公演の時にも感じた違和感。やっぱり若いかみさんもらうと…。

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『フレイミング・パイ』(ポール・マッカートニー・97)

2020-08-20 09:48:30 | ビートルズ

 アコースティックギターが基調の「ザ・ソング・ウィー・アー・シンギング」、スティーブ・ミラーが参加した「ヤング・ボーイ」は軽快だがどこか哀愁もある。渋い「カリコ・スカイズ」「フレイミング・パイ」と来て、リンゴが参加した「ビューティフル・ナイト」では、マッカートニー節がさく裂する。  

 大プロジェクト『ビートルズ・アンソロジー』を終え、『フラワー・イン・ザ・ダート』(89)『オフ・ザ・グランド』(93)と続いた、コンサートツアーのバックバンドとの息の合った共演も終わりを告げた。何だか、祭りの後の寂しさを感じる。

 このアルバムは、基本的にポールとプロデューサーのジェフ・リンによる多重録音だという。派手さはないが、心にしみるいい曲が多く、ビートルズ解散時の最初のソロアルバム『マッカートニー』(70)や、ジョンの死が影響を与えた『タッグ・オブ・ウォー』(82)を思い起こさせるものがあるが、今回は、愛妻リンダの闘病が大きく影響しているのだろう。どうも、ポールは寂しさや喪失を感じた時に、いいアルバムを作る気がする。

 

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『デイ・アフター・トゥモロー』

2020-08-20 08:02:02 | 映画いろいろ

『デイ・アフター・トゥモロー』(04)(2006.11.20.日曜洋画劇場)


 ローランド・エメリッヒは、エイリアン襲来の『インデペンデンス・デイ』(96)『GODZILLA』(98)と来て、今回は冷凍嵐。いやはやカタストロフィー劇が好きだねえ。でも、どれもイマイチ。

 前半は、地球温暖化による冷凍嵐の出現と竜巻、大津波によるパニックがCGを駆使して描かれるのだが、後半は、何だか1家族の再会劇みたいになって興ざめさせられる。

 これは、アメリカ映画の超大作の悪いパターン(残るか動くかで生死が左右されるのも、毎度のご都合主義)。終末ものとしては、昔々の角川映画『復活の日』(80)の方が、ずっと出来がよかったと思う。

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『ガス燈』

2020-08-20 07:12:44 | 映画いろいろ

『ガス燈』(44)(1976.10.1.)

 19世紀末、霧深いロンドン。新婚の若妻(イングリッド・バーグマン)が宝石コレクターの夫(シャルル・ボワイエ)の異常心理によって、発狂寸前まで追いつめられるさまを描いた心理スリラー。監督は女性映画の名手ジョージ・キューカー。バーグマンがこの映画で、最初のアカデミー主演女優賞を受賞した。

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