こんにちは
就職や転職の際、TOEIC点数が重視される傾向が
だんだん多くなってきましたね。
(楽天・ユニクロの英語社内公用語化の発表)
私が大学時代、苦痛だったのは英語の授業です。
英語専攻ではないのにもかかわらず
毎週の授業で小テストが出され、また
難しい英文小説の課題も出されるので
土日にはずいぶんストレスになりました。
その授業の担当教授の口癖は
「君たちが入学したのは『英語の青山』だからね」
というので閉口した記憶があります。
TOEIC受験するなら頭脳がクリアで
徹夜でも勉強できる無理が利く分だけ
大学生の時のほうが有利だなあと思っています。
◆TOEIC点数と社内基準の状況
~英語公用語化を打ち出した楽天の場合~
【600点】
係長相当の初級管理職
【650~750点】
課長相当の中級管理職
【750点以上】
執行役員手前の上級管理職
が2012年から社内昇格要件になるようです。
※
来年度、楽天入社予定の社員にも最低
600~650点の取得が努力義務になっているらしいです。
そしてこの事例は
いろいろな業界で社内人事評価にも影響を与えています。
昨日のニュースでは
大和ハウス工業が社員にTOEICを義務化して
点数に応じて奨励金や語学留学を与えると発表したようです。
例えば
【600点以上】は3万円
【700点以上】は5万円
【800点以上】は10万円の語学学習費用補助
【900点以上】は20万円の海外旅行
【950点以上】は語学留学
こうなると社員も必死ですよね。
下手をすると今後は新入社員のほうが
TOEIC点数が高いという逆転現象もありえます。
◆英語ができれば、すべてが有利かどうか?
さて冒頭に紹介した大学時代のエピソードで
担当教授がよくつぶやいた
『英語の青山』というキーワードは
かっての青山学院がキリスト教学校として
聖書を学ぶために身につけた英語を
「実用的な武器」にして社会で活躍したということの
象徴的なキーワードです。
青山学院や立教などのキリスト教系大学の出身者が
「英語ができる」とされて社会で活躍して
半世紀が過ぎようとしてます。
現実の会社の中で
先輩たちが
「英語だけで」どの程度の活躍ができてきたのか。
・・
英語だけで活躍できる、ということは
やはり相当難しいものだなと感じています。
英語は「一つの道具」であって
それだけでは
「ITの操作」と変わらないように思います。
「その道具を使って自分は何ができるか」
「その道具を使って自分は何を発信していくのか」
という中身の部分が大切であろうと思います。
◆成果をあげる方法を知ること
上智大学名誉教授の渡部昇一さんが端的に書いておられますので
紹介してみますね。
※※※
語学というものは、その国に行って本気で勉強しなけば絶対に使いものにはならないということである。語学、なかんづく会話は、条件反射の学問である。
討論ともなればなおさらのこと、条件反射的に相手の意見を聞き取り、応答しなければいけない。それができるためには、条件反射ができる生物学的なシステムが脳のなかにできていること、それも育ち盛りのときにできていることが不可欠となる。
・・
英語教育で大切なのは、単に英語が話せるとか書けるだけの能力を身につけることではなく、何を発信するかである。
※※※
渡部昇一 「国民の教育」 産経新聞社より
英語に限らず、キャリア(仕事)全般に通じる考え方として
「成果をあげる方法を知ること」というのがあります。
もう一つ、ドラッカーからも引用紹介してみます。
※※※
成果をあげる方法を知ることこそが、能力や知識という資源からより多くの優れた結果を生み出す唯一の手段である。
成果をあげる人に共通しているのは、「自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力」である。
(上記文中の「」表記はtarebonによる)
※※※
ドラッカー「プロフェッショナルの条件」ダイヤモンド社より。
TOEICの資格や技術・経験も大切ですが
その資格・技術・経験をもって
「どのように成果に結びつけるのか」
このことを常に考えつづけることにこそ
キャリアと人生にとっては一番大切みたいです。
これから就活を始める皆さんは、目先の内定だけでなく
長いキャリアを考えて
資格や技術は
それだけでは仕事が続かないものという
心構えをしておくこともいいかと思います。
ではまた

就職や転職の際、TOEIC点数が重視される傾向が
だんだん多くなってきましたね。
(楽天・ユニクロの英語社内公用語化の発表)
私が大学時代、苦痛だったのは英語の授業です。
英語専攻ではないのにもかかわらず
毎週の授業で小テストが出され、また
難しい英文小説の課題も出されるので
土日にはずいぶんストレスになりました。
その授業の担当教授の口癖は
「君たちが入学したのは『英語の青山』だからね」
というので閉口した記憶があります。
TOEIC受験するなら頭脳がクリアで
徹夜でも勉強できる無理が利く分だけ
大学生の時のほうが有利だなあと思っています。
◆TOEIC点数と社内基準の状況
~英語公用語化を打ち出した楽天の場合~
【600点】
係長相当の初級管理職
【650~750点】
課長相当の中級管理職
【750点以上】
執行役員手前の上級管理職
が2012年から社内昇格要件になるようです。
※
来年度、楽天入社予定の社員にも最低
600~650点の取得が努力義務になっているらしいです。
そしてこの事例は
いろいろな業界で社内人事評価にも影響を与えています。
昨日のニュースでは
大和ハウス工業が社員にTOEICを義務化して
点数に応じて奨励金や語学留学を与えると発表したようです。
例えば
【600点以上】は3万円
【700点以上】は5万円
【800点以上】は10万円の語学学習費用補助
【900点以上】は20万円の海外旅行
【950点以上】は語学留学
こうなると社員も必死ですよね。
下手をすると今後は新入社員のほうが
TOEIC点数が高いという逆転現象もありえます。
◆英語ができれば、すべてが有利かどうか?
さて冒頭に紹介した大学時代のエピソードで
担当教授がよくつぶやいた
『英語の青山』というキーワードは
かっての青山学院がキリスト教学校として
聖書を学ぶために身につけた英語を
「実用的な武器」にして社会で活躍したということの
象徴的なキーワードです。
青山学院や立教などのキリスト教系大学の出身者が
「英語ができる」とされて社会で活躍して
半世紀が過ぎようとしてます。
現実の会社の中で
先輩たちが
「英語だけで」どの程度の活躍ができてきたのか。
・・
英語だけで活躍できる、ということは
やはり相当難しいものだなと感じています。
英語は「一つの道具」であって
それだけでは
「ITの操作」と変わらないように思います。
「その道具を使って自分は何ができるか」
「その道具を使って自分は何を発信していくのか」
という中身の部分が大切であろうと思います。
◆成果をあげる方法を知ること
上智大学名誉教授の渡部昇一さんが端的に書いておられますので
紹介してみますね。
※※※
語学というものは、その国に行って本気で勉強しなけば絶対に使いものにはならないということである。語学、なかんづく会話は、条件反射の学問である。
討論ともなればなおさらのこと、条件反射的に相手の意見を聞き取り、応答しなければいけない。それができるためには、条件反射ができる生物学的なシステムが脳のなかにできていること、それも育ち盛りのときにできていることが不可欠となる。
・・
英語教育で大切なのは、単に英語が話せるとか書けるだけの能力を身につけることではなく、何を発信するかである。
※※※
渡部昇一 「国民の教育」 産経新聞社より
英語に限らず、キャリア(仕事)全般に通じる考え方として
「成果をあげる方法を知ること」というのがあります。
もう一つ、ドラッカーからも引用紹介してみます。
※※※
成果をあげる方法を知ることこそが、能力や知識という資源からより多くの優れた結果を生み出す唯一の手段である。
成果をあげる人に共通しているのは、「自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力」である。
(上記文中の「」表記はtarebonによる)
※※※
ドラッカー「プロフェッショナルの条件」ダイヤモンド社より。
TOEICの資格や技術・経験も大切ですが
その資格・技術・経験をもって
「どのように成果に結びつけるのか」
このことを常に考えつづけることにこそ
キャリアと人生にとっては一番大切みたいです。
これから就活を始める皆さんは、目先の内定だけでなく
長いキャリアを考えて
資格や技術は
それだけでは仕事が続かないものという
心構えをしておくこともいいかと思います。
ではまた
