フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

春雨

2009-04-27 08:54:14 | Weblog
春雨や、友を たずぬる おもいあり
                 良寛
昨日の同窓生との話の中で2年のとき文科系のクラスにいた浜ちゃんが死んだとの事を聞いた。僕らの高校では珍しく暴力系のヤツだった。それでも温厚な校風の中で高校のときは暴れた記憶はなかったが、大學が、国士舘か国学院か忘れたけれど拳法部に入って腕に磨きをかけたらしい。阿部譲二のいた安藤組なんかに学生で出入して組員に親しまれて「兄貴」なんて呼ばれていきがっていたらしかった。その当時は,あまり親しく知らなかったけど、こっちに帰ってきてから、ちょこちょこ出くわすことがあって何故か知らないけど親切にしてくれた。馬鹿なことをしでかしては得意になって話してくれた。僕らが,絶対しないようなことを平気でして来て失敗して笑い話にして面白おかしく話してくれた。何かとそういうことでは話題に上るヤツだった。僕らは,彼が放った光を受けて輝いていたのかもしれない。港の近くの米屋の子でシチュエーションは清水の次郎長だった。5年前に一緒に飲んだのが最後だった。B型肝炎が元の肝臓ガンだった。周りで、バカをやる人間がどんどん減っていくと人生ってつまらないね。パノラマのようにいろんな人の生き方を見ているのが人生そのものなんだから。春雨に浜ちゃんを僕は思い出すだろう。
コメント
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