フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

J.D.Salinger

2009-06-04 01:58:00 | Weblog
久しぶりにサリンジャーの名前を聞いた。誰かが、なんとかカルフォルニアという人が「続、ライ麦畑で捕まえて」という本を出すということでサリンジャーが怒って差し止めの訴訟を起こしたとか起こさなかったとかで新聞に出ていた。御歳90歳だって。健在なんだ。40代の写真しか知らないけど人嫌いになって家からほとんど出なくなってそこから知らないけどボケもせずご立派。サリンジャーなんて名前そのものが僕らの青春だと思う。勿論、僕らは、後発なんだけど。ホールデンコールフィールド、シーモア、ズーイ、フラニ-あれ2番目の子忘れちゃった。バナナフィッシュ懐かしい。そして、面白く輝いてた日々。確か、大學のころ英文学の先生とサリンジャーの話をしたと思う。フィリップロスだったかもしれないけど。とにかく、あの頃は、サリンジャーばかり読んでた。そんな時があった。伊丹十三も「女たちよ」という本の中で妻の条件として「サリンジャーのライ麦畑で捕まえてが一番好きな本で」と挙げていたと思う。今となっては、昔と思うのだけどまだサリンジャーがホールデンのために90になっても戦っていると思ったら、自分の青春も死んでないんだとなんだか勇気をもらった気分だ。本当は、映画好きの僕としては、ライ麦畑を映画化してもらいたかったけど、いまでも、サリンジャーは許さないだろうな。
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