フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

アルルの女って

2009-11-17 18:24:09 | Weblog
小雨に煙る町をレインコートを着てフィリップマローよろしく最上俊平のように図書館まで出かけた。勿論、最上俊平シリーズの第2弾「サニーサイドエッグ」を借りるために。最上俊平っていうのは、フィリップマローに憧れる私立探偵で本人は、やむなくと言っているが主に失踪したペットの捜索をしているへぼ探偵なんだけどこの物語が面白い。前作「ハードボイルドエッグ」があまりに笑ってしまって第2作を待ってたんだ。作者は荻原浩さん。図書館のパソコンで検索すると在庫があるのは、少しはなれたところにある支所だった。ゴトゴト歩いていくかと思ってまた小雨の町へ出て行った。この支所は改築が済んだばかりで改築後来るのは初めてだ。小さな図書館だけど意外と中身が濃いんだ。入ってすぐこの本を注文して、他の本を見てたらジャックヒギンズの闇の天使があった。読んだかも知れないけどこれも借りて帰り際に「ヨーロッパ名曲紀行」と言うのが目に付いて副題の「うしなわれしもののうた」と言うのに惹かれて借りてきた。気になってたと見えてかえってすぐこの「ヨーロッパ名曲紀行」をめくった。開いたページが、「ビゼーのアルルの女」が書かれていた。この曲は、中学の時の昼休みによくかかっていたからというか有名だから誰でも知ってるよね。でも、アルフォンスドーデが書いた「アルルの女」という短編を知ってた?この原作をもとにビゼーが作曲したんだって。アルル地方の陽気な風のような音楽だけどどこか悲しいねと思ってたら村の青年ジャンの哀しい恋の物語だって。この地方に伝わってきた話をドーデが聞き取って短編に仕上げたらしい。そう思ってこの曲を思い出していたらジャンの顔が浮かんできた。
コメント
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