田山花袋の「蒲団」が急に読みたくなり亡くなった父が残してくれた文学全集をひっくり返して田山花袋を取り出した。日本史の授業で高校の時習ったくらいで多くの人と一緒で著者の名前と作品名だけそつなく知っているに過ぎなかったけれどそのモデルとなった女弟子の岡田美知代さんに何故か惹かれるものを感じて読んでみようかと思った。師である竹中時雄が、女弟子の芳子に仄かに想いを寄せてそして別れるまでを描いているのだけど明治の小説にしたら新鮮。なんというかエロチシズムに溢れている。蒲団ってそういう意味だったのかと小説の中の蒲団の扱いがとても上手い。芳子が中国地方の田舎町に帰っていった。その帰った町の写真を眺めていたら、ここは、田山花袋の「蒲団」のモデルのなった岡田美知代が生まれ育った町と書いてあったのナンだか想ってしまって、またこの町がいいんだ。江戸時代にタイムスリップした感じで。中国地方って旧くてしっとりと落ち着いた町がおおいんだね。明治維新で薩長に逆らって戦った備中松山藩、会津ほど有名じゃないけど骨があった藩がいたんだ。知らなかったな。明治ってことの他ロマンがあったんだね。
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