フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

静かな花回廊の祈り

2011-04-02 07:58:56 | Weblog
イベントの自粛ムードが席巻している中、夜のお城のいけばな展「花回廊」が始まった。


華道の各流派が、腕を競って追手門から二の丸までお城の登城の道順に活花をしていき夜のお城の魅力をアピールするイベントなんだけど今年は、震災のため花と祈りをテーマとして開かれた。


打ちひしがれた気分のときは、動き回る賑やかなものより津波に飲み込まれた桜が健気に咲いたのを見て勇気付けられたと言うのを聞くとこの草食系イベント、結構効果あるんじゃないかと見直している。


参加イベントとして郷土文化の棒踊りも披露され郷土人というアイデンティティの再確認も被災者の気持ちとオーバーラップして力強さを感じた。


東北の人も郷土を感じる者を熱望してるのではないかと思うとそこから復興への光が見えてきそうでひとり、これだよ、郷土芸能に早く触れることだと確信した。



まずは、精神から立ち直るのが、復興への第一歩なんだからね。このイベントでも義援金の募集をやっていて日本人が一丸となっているのがとてもうれしく思いました。


原発の事故処理と安全対策で日本の信用はがた落ちし世界の顰蹙者として肩身の狭い思いをしてたから、あの棒踊りを見て、なんだか気分が立ち直っていくような気がした。原発は、お粗末だったけど他では、まだまだ捨てたモンじゃないんだからと少し気持ちが戻ってきた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする