フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

パンプが死んだ

2011-04-17 11:38:06 | Weblog

元気だったパンプが死んだ。享年95歳。平成23年4月14日午前4時59分没。  

              

 

                  泣いて泣いて

母の葬儀を済ませてきた。

95歳だったけれど。それで十分だと思わなかった

僕は、泣いた。まだできることがあったと。

みんなでいるときは、ヘラヘラと笑っていたけれど 一人になると涙がでた。

風が吹いては泣き、近所のスーパーへ行っては泣き

空を見ては泣き、自転車に乗っては泣いた。

 眼鏡をかけて泣いた。

 町行く人が見たら可笑しかっただろう それでもかまうものかと泣いた。

 泣きながら歩いた。

夜、寝ては泣き、朝起きては泣いた。

 ボケていてもう話もできなかったけれど 悲しかった。

もっと生きていて欲しかった。

 95歳まで生きてくれたと思いなおして みんなに元気を出そうと言いながら

一人になるとやっぱり泣いた。

 

 葬儀は、家族葬で執り行った。ごく親しかった人だけに参列を願った。僕は、とても疲れていた。

コメント (2)
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