フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

大きな岩のその下で

2011-11-11 08:12:48 | Weblog
大きな岩のその下で人はいかに小さな存在なんだろう。


これも古代、いや神代、国造りのときに天の矛の先から零れ落ちたのか掻き混ぜて盛り上がったのかそれとも古代、海の底が隆起してできたのかといろいろ考えられることはあるだろうけど土佐には、古代の巨石群があちこちにあって、僕が好きな話は、昔、今の人間が出現する前にこの地球に巨人が住んでいたという話だ。恐竜をペットにするくらい大きな人種で傍若無人で暮らしていたんだ。ある時、太陽に盗ろうとして海にある一番大きな岩を山の上に運びその上に乗るという話になった。そこで赤い村、白い村で代表二人を選んで競わせたと。赤い村の巨人が勝って一番大きな岩を一番高い山に置いてその上に乗り太陽を盗ったと。負けた白い村の巨人は怒ってその岩を蹴散らした。その岩が散って峡谷の岩になったり巨石群となったりしたと。それから巨人達は、あまりにも太陽に近すぎたため焼けて滅んだとそのとき巨人の涙から小さな種が流れ出て長い年月を経て僕ら人類の始まりとして太陽に決して届かないよう小さく生まれ変わったと。だから僕らは、太陽を崇めたり恐れたりするのは遠い記憶が受け継がれているのかもしれない。
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