フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

梅オバサン

2013-01-29 09:41:29 | Weblog
公園で半満開の梅の花を見上げてたら赤いダウンに黒いベレーを被ったおばさんが寄って来て一緒に梅を見た。

「ちょっと花が開きすぎたね」と言うと「開いたのがえいがよね」と言った。シューズとスラックスを見て驚いた。アウトドア仕立てでしかもセミプロ仕様こいつは只者じゃないぞと思ってたら「息子がね海外で暮らしたらって言うけどやっぱり家とか景色とか日本がえいぞね」と海外体験を話してくれた。「その中でも高知がえいね食べるものは一番おいしいしすぐに自然に飛び出せるろう」「最近は高知の山ばっかり。今はね滝が氷っちゅうろう。見るがが楽しみ」「サルも鹿もイノシシも見るけど人見ても逃げんぞね」「うちの畑もイノシシが来てね泥んこ遊びして行く」と畑の説明をすると興味深そうに聞く。

「けんど梅が咲いちょってよかった。市役所に主人と一緒に来たけんどさっき喧嘩して一人だけで梅見に来たがもう咲いちゅうろうと思うて・・ははは」「どこかの山で会うかもしれないね そのときはよろしく」と言うと「山へ行きますか。また会いましょう」って手を振ってくれた。高知は元気なおばさんが多いんだ。山ガールよりずっとパワーがあるって感じ。きっと春になれば山菜摘みなんかで出会うんじゃないかな。その時はお茶でも振舞おう。
コメント
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