雨だれの音も年をとった。版画家の大場富雄さんの詩にこんなのがあった。年をとった俺たちが聞くと雨だれも年をとった音に聞こえて若い人には若く聞こえるのだろうか。
雨だれの音も年をとった ふりかえらない道を急ぐ 酒飲めば涙ながるる愚かな秋ぞ あんな夢を見た今朝のほがらかさ この旅 果てもない旅のつくつくぼうし
人が生きるってなんなのでしょうね。無常観漂えども今朝は喉が痛くて気になって起きた。風邪かな?と痛いところがあるというだけで無常観など吹き飛んでしまいやれウガイだのクスリだのとあわてふためく。そうだ正常なままの寿命を求めているんだとふと気づく。異常があるから死を迎えるんであって正常な死なんてないのにね。おかしいね脳が不老不死のイメージを勝手に作るからだろうか。やっぱり大事なことは目先のウガイだろうな。人間って時々イヤになるね。