「コケは冬に最も一生懸命働きます。すべての丸太、岩、隙間の上で、それは成長し、輝きます」って知ってた?知らなかったな。新聞で苔のエッセーを読んでて驚いたんだけど。「コケは、自重の30倍まで水を保持するように独自に設計された単細胞の葉から水と栄養素を吸収します」なんて知らないことばかり。苔は古く、氷河と同じペースで成長するんだって。随分と長い時間をかけて成長していくんだね。人間の世界とその壊滅的な速度の目撃者、苔の時間に同調することで何か学ぶことがあるというのがこのエッセーのキモなんだけど、そう言えば、長いことコケに触れていないなぁ。アリストテレスは、触覚が最も普遍的な感覚であると言ったのになぁ。いくつかの研究は、人間以外の実体に触れる活動は、人間以外の世界との感情的および倫理的な関係を育むのに役立つ可能性があると主張しているというからタッチって大事なことなんだね。今度から、そんな目で苔を見て触れようと思った。
人間であるということは
触覚的であること
私の片方の手が
もう一方の手に触れるとき
どちらが触れていて
どちらが触れられているのか
とメルロー・ポンティが
言ってもなぁ
裸足で地面を
踏んだら
分かるのかなぁ
とにかく
自然の中に出ろと
言うことだろうね
浅く理解するのが
僕の得手
ということか