Sara Omarの「死者の洗濯機」を読まなくてはと思いながら夕刊を取りに行くと寒中見舞いが1枚。誰か縁者が亡くなったのかと見てみると差出人が息子で本人が亡くなっていた。去年の年賀状にはボケのテストを受けないといけない。バカにすんじゃねーぞって元気いっぱいの報告だったのに。その年の暮れに死んだんだって。人の生き死には当てにならないと思い知らされた。享年84歳、ボケずにそのまま逝けたのは良かったというべきか。しばらくご無沙汰だったから今年は会いに行こうと思ってたのに。それもかなわずか。終わってみれば人間ってあっという間だね。思うことがあったら言ってやりたいことがあったらやってとこういう時は思うのだけど言えぬまま出来ぬまま人生は終わってしまうのだろうね。「言わぬが花」「せぬが花」って真理なのか慰めなのか。いままで無限の中で生きてきた僕の周りに有限の輪が降りてきたような感じがして今のところ妙に窮屈だがまた何か別のことに出くわせばすぐに無限に遊んでいけるんだからいよいよ人間って不思議だよね。
セリーヌディオンの母親が亡くなったって。92歳だったってね。詳しくは知らないけど14人の子供がいるんだってね。慈善事業家でカナダでは有名な人だって。万々ディオンで親しまれてセリーヌのキャリアを12歳から始めた人だって。彼女自身もアコーディオンかヴァイオリンを弾くらしいけど音楽の素養があるからセリーヌの才能を見つけることができたんだね。なんか素敵なおかぁさんだったらしい。セリーヌがちょうどラスベガスのコンサートがあって死に目には会えなかったけどその始まる数時間前に亡くなったんだ。コンサートの冒頭のシーンがビデオで流れたけどセリーヌが母が死んだことを聴衆に報告してた。ちょっと聞き取れなかったけど2日前にお別れを言ってきたと言ってたのかな。もう意識もなかったんでしょうね。そういうことをポツポツと語りでも前を向いて私は元気ってやんやの喝采を浴びて歌いだす。プロのエンターテイナーなんだね。ここでvideoは切れてたからここから先は有料なのか。ラスベガスだもんなとブツブツ。今度のアルバム「courage」のキャンペーンだって。「勇気」って訳すんだろうか。なんか母へのオマージュというか母からの最期の言葉のようなタイトルだね。
「てやてやにやったらいかん」と小さい時によう言われたと昨日の絵画教室でオバンが言ってた。「てやてや」ってオレは使ったことも聞いたこともなかった。「長者で言いよったが?」「山田でも言いよったで」「そしたら高知の標準語や」「知らんなぁ」というと「知らんが?」ってバカにされた。年は同じくらい。オレが知らないところでそういう言葉が使われてたのかしかも日常的に。意味は「いいかげん」とか手抜きとか言うのだそうだが土佐弁も100%は知らないんだなと思うと焦る。知ったところでどうということはないんだが年取っただけで何にも知らないって言うのもなぁ。「てやてやに絵を描いたらいかんで」とかウルサイ。こんな言葉も使う人がいなくなれば死語になってしまう。方言のみならず、死語になって辞書の中に埋没してしまった日本語はどれだけあるんだろう。言葉が失われるとき文化が滅ぶとはこのことか。と今では使わなくなった言葉を思い浮かべる。日本語って流行り廃りが結構激しいんだよね。それが日本語の中でのことならまだしも今じゃ、外国語にとってかわられてるから確実に日本語は減ってるんだよね。マスコミがそれを良しとして放送でもカタカナ英語を頻繁に使うからね。フランス語でもドイツ語でもなんでもがカタカナ英語の括りだけど。昔はそれを日本語が呑み込んでいたけど今じゃ日本語が呑み込まれているからちょっと心配。いくら俺が「手や手や」に生きてると言ってもなぁ。周りがもっと「てやてや」だからあせってしまう。「てやてや」ってこういう使い方も出来るのかな。また教室で聞いてみよう。
昨日だったかなアラスカの自然を紹介する番組を見てたらアラスカって自然が厳しいんだね。今更でもないけど漁師の人が「アラスカでは強いものしか生き残れない」って言ってたけど説得力あったなぁ。何でも2年前にクマに襲われてわき腹と肩を噛まれたって、その時友達がクマを撃ってくれて助かったと何でもないように話すのが迫力だった。エスキモー、って言わないのかな今じゃ、イヌイットというのかそのエスキモーの村ではアザラシを獲って生計を立てているんだ。アザラシはイヌイットだけが獲ってもいいという法律らしい。アザラシは肉も皮も内臓も全部利用するとのこと。燻製にして保存食を作っていた70歳くらいの男が言うことにゃ「オヤジは108歳で死んだ。祖父さんは122歳で死んだ。オレもジイサンくらいは生きたいね」だって。電気も来てるし銃ももってるしスノースクーターもあるけどほとんど野性的な暮らしをしてるんだよ。ボケもせず122歳まで生きられる環境がここにある。自分で食料を確保し調理し無駄なものは一切食わず、無駄な酒は一切のまず、無為自然で人間の寿命を全うする社会があるというのに驚いた。オレなんか無知だからイヌイットは自然が厳しいから若死にだろうと思ってたから驚いた。薬も飲まず、サプリも飲まず、ボケもせずだよ。急にサプリの広告がウソっぽく見えてきたのはオレだけだろうか。オレたちは余分なもの食べ過ぎているんだよね。必要なもの食べなさ過ぎているかもしれない。もう少し、自分の中の野性を取り戻さなくては。・・・・と今年は「青空キッチン」に力を入れてみようと思うのです。
「天気の子」じゃないけれど今日か明日、オーストラリアの山火事現場に強い雨が降るらしい。自然のことは自然が解決してくれるのかと思うと神秘的だね。熱波のblobによって太平洋沿岸では何万羽の海鳥が死んで岸に打ち上げられたって。死因を調べたら餓死だって。海温が上がり過ぎて餌となる小魚がその海域から消えて餌が取れなくなったのか。何だか人類の未来を見ているような気がする。人類も最終的には餓死なのかな。「天気の子」も異常気象がベースなんだよね。イギリスで1月に公開されるのかな?よく知らないけど。雨よフレフレと言ったり晴れてくれと言ったり原因を考えもしない人間の願いなんて永遠なんだね。ちょっと驚くけど無意識にオレも都合よく祈ってた。その場その場の状況で。気候変動とかイランがどうのとかプーチンが内閣を解散させて新しい首相を任命したとかトランプの弾劾裁判が上院にあがったとかのフランスの新聞の中で一 番驚いたのは「小泉進次郎環境大臣が育休」って記事だった。日本って本当に平和なんだね。A blue sky makes you feel happy you're alive.「いよ、日本晴れ」って思わず叫んだ。これでいいのか日本?まぁ、昔から、天気のことはお天道様に聞いてみようって国だからなぁ。ダメだこりゃって感じかな。
ミラノの壁に貼られたポスターにビックリした。メルケルやミシェールオバマやヒラリークリントン、ブリジットマクロン、アウンサースーチンなどなど世界の有名女性がボコボコにされた顔をさらしてる。誰にやられたんだろうと思って見ると「女性に対しての暴力禁止」を訴えるポスターだった。訴求力ある!作者はアレクサンドロ バロンボという人でこんな手法の作品が多いのだとか。作品が衝撃だったから作者まで詳しく読まなかったけど「just because I am a woman」って惹句がついていた。「女だからと言ってもう」とでも訳すのでしょうかね。世界では女性に暴力を振るう男が多いのでしょうかね。オレの周りでは女が強いからそんなことこれっぽっちも思わなかった。でもこのポスターは迫力だね。暴力で泣かされている女性たちの為に暴力で泣かされることのない女性をボコボコにして見せて暴力のひどさを訴える。このポスター、心を打つね。
Zivaが帰って来た。やっぱりZivaだね。カッコいいやら懐かしいやら。NCIS17での話だけどね。Zivaでなくっちゃと思って見ていた。Zivaは死んだとされていたんだけど生きていたんだよねこれが。エピソード16でチラホラその影が見え隠れしてはいたんだけど幻影かメモリーかと思ってたが突然ギブスの家に現れるなんて。衝撃的だった。「hello Gibs」が最初のセリフ。ギブスの家の地下への階段を下りながらの一言。ジヴァの声だ。と懐かしかった。これがギブスの幻影でないようにと祈るような気持ちで見てたら現実だったから「やったぁ、ジヴァが帰って来た」と喝采。ドラマはハラハラドキドキで興味深く進行。あっというまに1時間。「あ~あ」と叫ぶと「be continued」だって。1話だけでなく2話も見られるんだと思うと感激。何度でも言うけどやっぱりZivaだよなぁ。
竹内浩三の詩に「冬に死す」というのがあって今見てるアンドリューワイエスの絵となんかリンクするなぁと感じたから。この詩ってみょうにいいね。
蛾が静かに障子の桟から落ちたよ
死んだんだね
なんにもしなかった 僕は
こうして なにもせずに 死んでゆくよ
ひとりで
生殖もしなかったの 寒くってね
なんにもしたくなかったの
死んでゆくよ ひとりで
なんにもしなかったから
ひとはすぐ ぼくのことを
忘れてしまうだろう
いいの ぼくは
死んでゆくよ ひとりで
こごえた 蛾みたいに
中国が一方的に中国の一部と言っている独立国台湾でanti pekiのTsai Ing-Wen蔡英文が大統領として高得票で再選されたことは喜ばしい。そう、なんでもかんでも力のある国の思い通りにはならないというのが痛快だね。まぁここから中国は嫌がらせといじめを再開するのだろうけどそんなことは織り込み済みだからサイちゃんも難なくこなしていくだろう。サイちゃんは世界で一番絵になりやすいというか似顔絵が描きやすい人だと思ってた。これまで、あまり目立たず意識してなかったんだけどこの選挙で彼女の声を聴いた時冷静沈着で理性的な話し方をする人だなと好感を持てた。台湾はこの人を選んで間違いなかったんじゃないかな。ヘンなポピュリズムでもないしさ。中国の汚職腐敗とは対照的でクリーンな感じだものね。中国からの金やフェイクニュースが渦巻いていたから一時はどうなることやらと思っていたけど台湾人も自由の大切さを身をもって知ってるんだね。世の中捨てたもんじゃないってことか。中国も一方的に中国の一部って言うのもうやめないかな中国が世界の一部なんだから。サイちゃんも「武力より会話で」と言ってるでしょ。そうだと思うよ。
8日に発注したのに。9日に集荷場に行ってるのにそこからの展開がない。11日には間に合うだろうと計算してたのにとんだ計算違い。佐川急便の営業所まで来てるのかな?それが分からない。今荷物は混んでる時期なのかな。日時指定じゃないからいつ来るのかが分からなければ待たないといけないから落ち着かない。いくら年寄りがヒマで時間があると言っても「待つ身はつらい」。ほんのちょっと動こうと思うのだがブレーキがかかる「荷物が来ないから」。想像するのは「ハイハイはい」とハンコを持って出て行く自分の姿。留守にしてても不在通知を入れてくれるからいいようなものだけど二度手間をかけさせたら悪いからね。こんなとき、時間がちっとも経たないんだよね。「まだかまだかとあなた待つのもまつのうち」と言われてもなぁ。それでこう思った。今は張り込み中の刑事になろうと。その心境になると結構待つのも耐えられると思わないかい。と鋭い目で玄関を睨む。果たしてブツは無事に届くのか。その前に腹減ったな。飯にしようっと。