みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

2月記<本編>

2013年03月02日 | 
<本>
・藤谷治/船に乗れ(3巻)
音楽青春小説。演奏する際の心がけとして、とても大切と思われることが書いてあった。
主人公の自意識過剰、青臭いのはちょっとなあと思いつつ、また、?な展開もあるけれど、読んでよかったと思える話。

・梨木香歩/水辺にて
瑞々しくて、凛々しくて、水や自然に纏わる素晴らしいエッセイ。紅葉に色付く森の描写は息を飲むほどに美しい。愛蔵版にしたいなあ・・・。

・梨木香歩/沼地のある森を抜けて
ぬか床の話が、あれよあれよという間に、壮大な話に。生命の起源、生命の意志・・・。
改めて、命の不思議さを思う。
原始地球に生まれた最初の細胞から、何十億年も延々と途絶えること無く続く、命のリレー。凄すぎて、気が遠くなる。誰しもがその壮大なリレーの最終走者(子や孫がいなければ)。
主人公の聡く、情に厚く、確固とした風が好きだった。
しかし、有性生殖と無性生殖の種が交配するのって、無理があるような・・・。


船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
クリエーター情報なし
ジャイブ


水辺にて―on the water/off the water
クリエーター情報なし
筑摩書房


水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房
コメント
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