みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ALI PROJECT芸術変態論ツアー

2018年09月14日 | ライブ&コンサート
夜はALI PROJECTのライブへ。

自分としては全くの未踏の領域で、ちょっと怖いもの見たさもあり、初参戦。
過激なイメージが先行してたけど、心配するようなことはなくて、宝野アリカさん、お茶目な方で、親しみが持てる。
律儀に、新譜「芸術変態諭」の全曲を歌われて、予習した甲斐あって、自分のような新参者でも楽しめる。
中央、前席2列目のいい場所だったので、いろいろと目を奪われる。
お客さんも、スタンディングになることなく、皆さん、行儀よく聴かれていたっけ・・・。
音は、無意味に不快な低音が、ちょっと嫌だったけれど・・・。
ヴァイオリニストお二人は、とてもクール。
ドラァグクイーンには興味がないので、ノーコメント。

芸術変態諭の楽曲も、皆、とてもメロディアスで、耳に残りやすい。
ある意味、親切。
特筆すべきは、クラシック音楽からの引用が、こんなの有りか?と思わされる感じで出てくる点。
Track2. Tailor Tの変身譚 には、メンデルスゾーン「ロンド・カプリッチオーソ」とドビュッシーの「夢」が現れて、
これが違和感なく、1曲のパーツとして収まっている。
全曲をアレンジして使うような、ありふれたやり方ではなく、ある数小節だけ、持ってきて、縫合されていたりする。
とても巧み。素晴らしく技あり!と感心してしまう。
クラシック音楽のモチーフが、見事に変態(メタモルフォーゼ)している!
アリプロのの音楽に捕らわれるのは、こういう仕掛けもあるからな?
恐るべし、片倉三起也氏。

クラシック音楽は、音楽芸術の規範には違いなく、バロック~古典~ロマン派の大作曲家たちが築いた、峰が高すぎて、未だ乗り越えられないように思うけれど、新しい芸術の世界に至る一つの突破口かもしれない?と思ったりもする。

自分の知らないクラシック音楽も、いろいろ盛り込まれているはずで、
クラシック音楽に造詣が深かったら、もっと楽しめるだろうに・・・。
(このアルバムでは、恐らく、ディニク「ひばり」、スメタナの「モルダウ」は、使われてるはず・・・。)

絵画的には、ダリの絵が面白いと思えるなら、アリプロは面白いと感じる気がするけれど・・・。

同じ大阪で、時を同じくして、遊佐未森さんの30周年記念コンサートが開かれていて、
後ろ髪引かれる思いはあったけれども、得難い経験だった。
何事も経験!

それから、ゴスロリに身を固めた女子率は、もちろん自己新記録で、印象深いライブだった・・・。(笑)



@なんばhatch
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