![]() | 緑陰に嘘なきひとと口づけす (わたせせいぞう) 白雨(ゆうだち)やひと筆描きの恋はとけ (わたせせいぞう) 春泥をゆくチャップリン歩きして (添削コーナー、詠み人知らず) プーサンのリュックよちよち春の泥 (横浜市 松井伸子) 学校へ 走れば二分 春の泥 (姫路市 玉作奈々緒) 恋歌のごとく降りゐる春の雪 (茨木和生) |
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・「緑陰」の句。氏のイラストを思い浮かべて味わうべし。氏によれば、俳句には省略されているが、彼女のブラウスは白色なのだそうだ。白色しかないと思うけれど・・・。今回のゲストのイラストレーター、わたせせいぞうさんは、氏のイラストそのままに爽やかな感じの方ですね。
・「白雨」の句。「白雨」で「ゆうだち」と読むんですね。もやもやが、さっと流し去られた、すがすがしい気持。もつれていても結局は一本の糸だったんだ・・・。上手い。イラストも俳句も、氏ならではの作風だ。
・「チャップリン」の句。雨で水溜りができたんだろうな。どろどろを避けて、へんてこに歩くのをチャップリンに例えるのは、上手いと思う。
・「プーサン」の句。ちいさな子供の後姿、大きなプーサンのリュックから、あんよと頭が飛び出して、よちよち歩く様子が、ほほえましい。
・「学校」の句。おそらくは中学生か高校生の女の子なのだ。田舎で、春の泥道が恨めしい。時間がない。走っていきたい、でも走って行ったら汚れる。どうしよう?と逡巡する様子が、これまた微笑ましい。
・「春の雪」の句。「降りゆく」じゃなくて「降りゐる」で、とても余韻が出てるように思う。
今回は春泥がテーマ。素人は、春といえば、花なのだけど、泥である。地面にもあまねく春は訪れる。空耳家の周りは、さほど都会というわけでもないのに、もう泥の道は残っていないなぁ・・・
(3月のNHK俳句で気に入った句でした。)
(写真は、自宅の庭より。春だ。名古屋は桜はまだ3分ぐらいで、あと一息。)
俳句は詳しくないのですが、こちらでも有名でグレード4(10歳の学年)位に皆習うそうですよ。そのままHAIKUで通じます。
住まいはタヒチではないのですよ。。さてどこでしょう^^?
花見がてら、ずっと出掛けていました。
僕は俳句がいいなと思えてきたのは、まだ、ここ1~2年なんですよ。
お住まい、タヒチではないんですか???