みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

矢部達哉&横山幸雄デュオ

2008年01月20日 | ピアノ
矢部達哉&横山幸雄デュオのコンサートへ。
宝石が煌く如くのピアノと、極上シルクの光沢を音にしたようなヴァイオリンの組み合わせは、大のお気に入りで、ヴァイオリン、なんたる美音!と聞き惚れておりました。

ベートーヴェンの春のソナタは、特に4楽章が大好き。自然で素朴で温かさに満ちた曲。生きる喜びが存分に表現されていると思う。改めて聴くと、ベートーヴェンは稀代のメロディーメーカーなんだなぁと思う。こういうソナタがピアノにもあるといいのに。

横山幸雄氏ソロ、アンダンテ・スナピアートと大ポロネーズは、まるで余裕の弾きっぷりで、ぞっとするような難所も平然とすいすい。むしろ、難所ほどスピードが上がり、確実に弾く印象。しかし、この曲は、本当に映えますね。

演目で一番印象に残ったのは、横山幸雄作曲のバイオリンソナタ。憂いを秘めた、ちょっとフランス的(←怪しい)な色合い。
息を飲むような美しい音の世界。CD化されますように!

終演後はサイン会に臨み、横山さんと握手。
肉付きよく、ほどよく柔らかく、ほどよく温かく。自分の手に近い触感だった。

いつの日か、バイオリンとアンサンブルができるといいなと思いつつ、そんな日はやってくるのだろうか・・・。芸術の殿堂への小旅行、今年は、ちょくちょく決行しよう。

(曲目)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調op.24「春」
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調op.22
横山幸雄:祈りのバラード
横山幸雄:ヴァイオリン・ソナタ
(アンコール)
フォーレ:夢のあとに
リスト:ラ・カンパネラ
in 豊田市コンサートホール

このCDはお勧めですね。
レザムルーズ
矢部達哉,横山幸雄,ルクー,フォーレ,ラヴェル,ドビュッシー
ソニーレコード

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小池昌代さん~マクダウェル... | トップ | シルク、ん~。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ピアノ」カテゴリの最新記事