みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

音のかげろう

2005年07月09日 | ピアノ
ピアニッシモになるまでを耐え指先を離れゆくらし音のかげろう
(飯沼鮎子)

三十一文字(みそひともじ)のパレット2より。万智さんの解説にもあるように、かげろうは、陽炎よりも、蜻蛉だと思う。曲の最後、ピアニシモの消え行く中、最後に指先を離す瞬間を「音のかげろう」とは、なんて素敵なんだろう。

ためいきや弱気の夜もあったっけピアノ弾きつつ思う三年
(俵万智)
(元歌は  その夜かの夜よわきためいきせまりし夜琴にかぞふる三とせは長き  与謝野晶子)

みだれ髪チョコレート語訳2より。う~ん。ピアノを弾きながら、そんなこと、僕は考えない。というか、まだ考える余裕は無い。
俵万智さんは、ピアノを弾かれないから、こういう訳になるのかな?弾いているのではなくて、聴きながら、頭を過ぎったんじゃないだろうか?
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2 コメント

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ピアニッシモ (chiiko)
2005-07-19 13:21:56
そらみみさん、こんにちは!

ふらふらと午後の散歩をしていたら

そらみみさんのブログを見つけました。

新しいことを始めたんですね。



音のかげろうって、ほんとなんと素敵な言葉なのでしょう。

これは、人と人との別れの光景のような感じもします。

音楽の言葉は美しい言葉が多いですね。

私はデクレッシェンド、だんだん弱くとか好きです。

ではまた~

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音のかげろう~別れ (そらみみ)
2005-07-19 23:25:28
chiikoさん

早速、メッセージ頂いて、ありがとう!

人と人との別れという捉え方、自分では、気付きませんでした。

とても新鮮だし、はっとさせられました。

ピアノの最後の音が空気に混ざって、余韻を持って消えてゆくように

人と別れられるような大人になりたいものです。



美しい言葉をたくさん持って、人間を磨いていきたいですね。



ではまた!

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