1月25日は、「初天神」です。
学問の神様、菅原道真公をお祀りする「天満宮」の縁日の日。
福井には大きな天神様は有りませんが、
当地の「初天神」は、こんな伝承行事が続けられています。
それは、ほぼ各戸に「天神様の掛け軸」が有るのです。
これは結婚して男児が生まれると、お嫁さんの里から、
「孫渡し」の一つとしてお届けする習慣です。
いまどきは、和室や床の間の無い家も有りますが、
この日には、「天神様の掛け軸」をかけ、
三宝に載せた「焼きがれい」をお供え、
家族みんなでお祝いをする、天神信仰があるのです。
男児の健康と勉学に優れた人への成長を願うものです。
この「天神様の掛け軸」、菅原公の立像は珍しく、
座像で正面・左向き・右向きなど揃い、
その価格も作家物は数十万円から有ることに驚きです。
また、このお軸、孫渡しの家具屋と玩具屋で売られていることも
目を見張ります。
我家では、もう子供達の成長を願う人は居ませんから、
「季節を感ずるもの」として
お軸を掛けます、
これは遠縁の素人が、大正時代に書かれたもののようですが
これしか無いので、
私のコレクションに有る「土人形(伏見人形)の菅原道真公」
を2~3体、出して居ます。