日々のことを徒然に

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歳末の真打

2007年12月10日 | 生活・ニュース


錦帯橋そばの老舗旅館の玄関前に数日前から門松が立った。歳末風景は色々あるが真打はこれ門松だろう。門松は正月の神を迎える目印として家々の門口に立てる松のことをいう。これを見ると新しい年を迎えるという厳粛な気分が伝わってくる。

定年退職しても師走も中旬になると何か気ぜわしさを感じる。今日は公務員の賞与支給日だが賞与の無い身なればこれの使途に迷うことは無い。せいぜい帰省してくる孫を迎える準備位のものだ。

もう一つ歳末といえば忘年会、今年は残り3回予定がある。その年の苦労や嫌だったことを忘れる会、いや1年間の無事息災に感謝しこれを祝う会などと思い方は様々だが、食べて語らいそして飲む形は同じだ。望年会として翌年への希望を繋ぐ会も良い。

「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という一休の狂歌がある。ざれ言の様に思えるが、門松を立てるたび見るたびに歳を重ねあるところへ近づいている、門松にはそんな意味もある。そう思えば忘年会の意味も重くなる。

門松のそばで両手Vサインでカメラに笑顔を向ける観光客の娘がいた。その笑顔はいい1年を過ごしたという嬉しさが見えた。

(写真:老舗旅館前の門松)
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