朝日に輝くフェニックスの並木と青い空とが目に映った。一瞬、異国にいる錯覚にとらわれ思い出した歌の1節。
♪あ~ぁ あこがれ~の ハワイ~航路(岡 春夫:歌、石本美由紀:作詞)
異国には出張で1度行った。異業種の方達とシンガポールとマレーシアへの研修出張だった。だからパスポートは1度使用しただけ。取得は会社払いだったから損得は無い。
定年退職してしばらく経っての話し。海外旅行でもするか、と家内のパスポートを申請した。しかし、なんという事か受領の前日にあの「9.11」テロが発生した。悲惨な報道を見ながら複雑な思いがした。
旅券交付窓口の担当者「お気をつけてお出かけください」気の毒そうに、役人らしからぬ丁寧な言葉遣いのひと言が記憶に残っている。心底その様に思ったのだろう。妻のパスポートは出国経験のないまま未使用で眠っている。
20数年前、生産設備の海外建設のため赴任する社員の渡航手続きを担当した。幾種類もの書類、パスポートの申請と受領は県庁でなど大変だった記憶が残っている。「帰国の旅費は会社負担とする」そんな類の書類もあったと思う。
今は海外渡航の手続きが簡素化され、国内旅行と変わらない感じで出かけられている。まもなく年末、海外で越年する人の出国がニュースになる。新年、無事に入国のニュースであって欲しい。
しばらくは旅行記を観ながら異国情緒を感じなければいけないわが家である。
(写真:異国を思わせた1カット)