
ブログなどで、今年の「錦帯橋と桜」の写真を数多く拝見した。桜の期間は短いが蕾から花筏まで、こまめに撮られていることに感心する。そのくらい執心しないと自信をもって「見てもらう1枚」は撮れないのだと知る。
ある地元酒造会社のCMに、手前に桜や紅葉を配置し、その向こうに名勝・錦帯橋のアーチ姿を配した四季の映像がある。冬は雪の錦帯橋、どれもいいアングルで綺麗に撮れれていて、岩国の観光に一役も二役もかっているだろうと思いながら見ている。
そんな錦帯橋も恒例の「錦帯橋まつり」が終わりほっとしながらも、GW後半により多くの人が訪れることを待っているだろう。その錦帯橋、桜の時期の華やかさと賑わいは去り、新緑の向こうに落ち着いた五連の弧を見せている。
橋上からも橋の袂からも、桜にカメラを向けない人はいないほど撮られていたが、この新緑を撮る人を見かけなかった。今日から皐月、緑がより美しく気持をワクワクさせる5月の始まり、そのせいか錦川の水面に映る山影の緑が引き立って見える。その水面、あとひと月ほどで鵜飼の篝火を映し出し、夏の風物詩へと変わる。