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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

金色の帽章

2013年05月08日 | 回想
           
 
 60年も前に卒業した小学校は1847年、 岩国藩12代藩主吉川経幹(きっかわつねまさ)創建の藩校「養老館」をルーツとする歴史を受け継いでいる。学校は家から数分のところ。そばを通るときに必ず見るのは講堂の玄関上部の外壁で主のように構える校章。ひし形の中に「岩」の文字、その両脇に一対の支えがある。入学のときから変わらない。

 当時は学生帽を冠って登校していた。帽章は校章をそのままで金色、もちろんメッキ、それを帽子の正面、つばの上側につけていた。中学、高校も学生帽は制帽として義務つけられていた。どの学校の生徒かは一目瞭然、度の過ぎた行為の抑制効果は多分にあったと思う。今は学生帽を冠った生徒を見かけない。着用のメリットは大いにあると思う。

 小学校は市立岩国小学校なので「岩」、中学校は市立岩国中学校なので「岩中」で、現在の感覚からはすれば実にシンプルだがそれでよかった、と思っている。校章と校歌は一対と思う。校歌、小中校共に新しくなっているようだが、旧校歌は物忘れの始まった今でも脳の奥から出てくるから不思議だ。

 帽章のねじれに気付くと、中高校生になってもすぐに直していたことを思い出す。そんなことで校章を身近に感じ生徒としての自覚も促していたと思う。今、運動場で体操や休み時間に遊んでいる児童らにも、いつか校章とその時代を思い返す時があるだろう。それは、いい思い出であってほしい。
コメント (2)
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