日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

新たな目標

2014年03月10日 | エッセイサロン
2014年03月10日 毎日新聞「男の気持ち」掲載

 京都に住む孫娘が平仮名を読み始めたのは3歳になる少し前。コミュニケーションを図ろうと作り始めたB5判の小さな孫新聞は150号を超えた。その聞、大きな患いをせず育ったことが一番の喜びだ。

 小学4年ころから不定期に「じいちゃんの小・中学校時代」という記事を載せてきた。それも春から高校生になるので終わる。短い文章だが、古い写真帳を開いたり、学校のホームページを訪問したりと、内容には思い入れがある。そこで全記事を小冊子風にまとめ読み返した。

 木造校舎のすきま風、都会の文化に驚いた修学旅行、楽しんだ学校行事、実業高校を選んだ進路面談、生徒会やクラブ活動で学んだことなど、簡単な時代背景を織り込み書いている。どれも短い帰省の間には話せなかったことばかりだ。

 ただ、60年近くもさかのぼる回顧は、私の独りよがりで、孫の学校生活に役立つような内容は見当たらない。それでも読んでくれたことを喜んでいる。

 私は近くの小学校を卒業した。錦帯橋や氏神様はそのままたが、町の姿や周りの風景、生活様式などは大きく変わった。時代や町の様子を書き加えて写真も載せ、「私の小中学校時代」のミ二本を時間がかかっても作ってみようか。

 高校生になる孫は新たな目標を立てる。ただ「頑張れよ」と応援するのでなく、私もミ二本作りを新しい目標にしよう。
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