
国の名勝・錦帯橋周辺と近くの吉香公園には吉野桜が3000本、その美しい景観はTVで全国に届く。民放ローカル局ではこの季節だけの情報カメラを設置し、県内に情報を流す。近くに住んでいても日課として錦帯橋周辺に足を運ぶことはないので、楽しみな映像になる。そのカメラの場所がTVならではの好位置とひとり納得してみている。
桜は日本の代表的な花だが国花ではない。俳句で花といえば桜の花を指すそうだ。爛漫と咲き誇る桜をたたえた句も多く、古来の人は散り際のよさを称えた。こうして心情としては国花であるが、それを定めたものは無いという。錦帯橋の桜開花予測は3月27日、満開は4月4日という。寒暖差の大きいほど桜は喜んでいい花になるそうだ。さて、予測は当たるか。
吉野桜より一足早く咲くのが河津桜、近郊で咲くのは車で1時間余のところに2カ所あるり先日その一つを訪れた。その日は桜まつりで、駐車場にテントが何張りも設け出店が並んで賑わっていた反面、急な坂道の片側が臨時駐車場で難儀だった。咲きは満開「弁当を持ってくればよかった」、何人もの見物客が残念がっておられた。人出に驚いたのか、今年はメジロに出会えず残念だった。
吉香公園には日本で2番目に長寿の桜が複数本ある。 その木には由来をなどの説明が掲示され、周囲にはロープが張られ保護されている。幹は剪定され若い枝が勢いよく伸びており、開花が待たれる。ちなみに長寿1番は青森県弘前城公園にあり、その差は4年という。本州の両端に1番と2番というのは何かの縁だろうか。両方とも訪れる人を楽しませてくれるだろう。