日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

泡の味

2014年03月15日 | エッセイサロン
2014年03月15日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 同期との飲み会。「投稿の何が面白いのか」と聞かれ「載るまでのドキドキ感と載った時のうれしさ」と答える。子供ぽいと思ったのか笑われた。

 「そりゃあ経験せん者には分からんで」と付け加え、グラスを空ける。ビールをつがれる。泡が話しかけるようにムクムクと盛り上がる。

 「湧き出る気持ちを飾らずに思ったままの言葉で書く。すると、読んだ人にひと泡ふかせる作品になる」と言う。

 ほろ酔いになった頭が、同好会で学んだ数々を反すうする。ここは宴席、手元にメモがない。ならば泡との会話を忘れまいと一気に飲み干した。うまい。  
  
コメント (2)
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