日々のことを徒然に

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鏡開き

2020年01月11日 | 生活・ニュース

 正月に神仏に備えた鏡餅をさげて食べる日として今日が「鏡開き」となっている。わが家で杵と石臼で餅つきをしなくなって幾十年、ということで、直径10数㌢もある大きな鏡餅を作らなくなった。作らなくても店には並んでいるが求めたことはない。お供え用に誂えてある餅を買って済ませている。

 鏡開き参加は息子が剣道を習っている時代までさかのぼる。師範の父が古風な方でしきたり躾には厳しかった。息子ら習う側にすれば後々良かったと思う。寒稽古が終わる日に鏡開きとなった。子どもらの親が準備した善哉、道着を着けたまま木の床に正座し、寒稽古の達成感を感じてか楽しそうに食べていた。見学の親もご相伴にあずかる。3交替の勤務が合えば私も何度か参加した。

 餅、広辞苑には「蒸したもち米を臼などでつき、さまざまな形にまとめた食品。正月や祝い事に用いられる」と載っている。どうして餅を作り始めたのか。餅は長期保存が可能で手軽に調理できる。正月くらい主婦をゆっくりさせるには好都合の食べ物、主婦の仕事が多かったその昔に思いついた知恵という。うまい解説をしたものだ。

 鏡割り、同じ文字で同じ読みだが餅でなく、行事初めの儀式として装飾用の菰(こも)を撒いた酒樽の蓋を開く。蓋のことを業界では鏡と呼ぶそうで鏡割りという。社内行事で1度経験したが、木の香りのする升が会を盛り挙げたことを記憶している。餅は祝い事に用いられる、酒もおなじで共通点はある。わが家の鏡開きはお供え用に誂えた餅を善哉にいれ鏡開きのまね事としている。
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