
「その昔は城下町」といえば聞こえはいいが、今ではその名残で不便もある。その一つが道路、車社会にとってはいろいろある。道幅が狭くて離合が難しい、一方通行、大型車は通れないなどある。万一の時に消防車や救急車も途中で停まることになりいつも心配している。それでも、毎日の生活に大きな支障ないのは慣れかもしれない。
そんな狭い裏通りを歩いているとき、爆音のような音をたてて後ろから近づく車の音がする。私は危険を感じ立ち止まる。自転車に乗った複数の小学生が向こうからやって来る。追い越した車は真っ赤な軽自動車で、運転は若い女性だった。小学生らは危ない、危険だと感じたのだろう、止まって車をやり過ごしていた。その身を守る行為を素晴らしいと思った。
現役時代、企業責任の一つに災害(人災も含む)を起こさないことの重要性を何度も指導を受けた。その対策の一つとして「KY活動」が取り入れられ習慣にした。KYは危険予知といい、行動する前に予測できる危険に対処する方法を考える。そのお陰でヒヤリで済んだ経験がある。大きな音で危険を知らせているとでも思っているのだろうか。
もう一つ安全確保のためにしているのは指差確認、私は車を運転し交差点の手前では信号確認をする、その時、目視だけでなく人差し指で信号の色や状況をW確認をしている。徒歩で道路横断のとき左右確認するときも指差確認を合わせて行っている。今、KYと言えば「空気を読む」解釈だが、その場の状況をつかみどうすればいいか考えることで「危険予知」と同じだ。身を守り周囲に迷惑をかけない生き方のひとつとしてKYは続ける。