日本に来たアメリカ人が不思議な顔をする。国情に文化や風習が違うからいろいろあって当然のことと思うし、それを疑問にも思わない。そんな話のひとつ。スーパーで買う卵、日本では10個入りのパックだ。アメリカではそれが12個になっている、そうだ。
なぜ1ダース12個でないのか、これが不思議というのだ。年金生活の夫婦2人だと、特別の卵料理でもしない限りこれで十分、購入サイクルが短ければ新鮮なそれが求められる。2Lのお茶は箱買いで半ダース、350ccの缶ものもは1箱で2ダース、箱入り瓶ビールの運びやすいのは半ダース、無意識でダース単位の買い物をしているようだ。
そのアメリカのシャトルが30年の歴史にピリオドを打つことになった。その最後を担うアトランティスがニュージーランド上空で国際宇宙ステーションと最後のドッキングに成功した。任務を終えて帰還するのは日本時間20日の夜になる。
宇宙への夢という意味では月面着陸。アポロ11号から月面へ降りたった時の2人の映像は今も記憶にある。ではアポロで月面に降りたった男達は何人でしょう、即座に答えれる日本人は少ないという。その時は1ダースということを思い出してください。
アポロ11号~17号が月面へ向かった。毎回2人が月面へ降りることになっていたが、13号は機械船の酸素タンク爆発で着陸を断念した。7回の飛行で6回着陸、12人となる。13号の事故のとき、飛行士は地上の管制官や技術者たちの援助で無事帰還できた。それにもまして飛行士ら自身の優れた危機管理能力が高く賞賛された。
国際宇宙ステーションへ日本製の有人飛行船がドッキングするのはいつだろう。それまでは補給機としての「こうのとり」に世界の期待がかけられている。そのひとつに観測機器などの大形機材が運べるという。宇宙の話しになるとつい長くなる。
(写真:最後のドッキングをしたアトランティス、netニュースより