『僕なんか』。
いかにも坂道グループのシングル曲らしい楽曲だ。曲調は『気づいたら片想い』に似ている。
歌詞は、いつもの片想い男子が告白できない歌だ。しかしこの曲の彼は、今までに増して引っ込み思案で、弱気で、うじうじしていて、少し苛々する。自分に自信を持てないと自分で言っているが、その理由が分からない。これまでの人生で嫌なことが多すぎて、ネガティブ思考が染みついているのだろうか。
曲の最後になってようやく「僕なんか」ともう二度と言いたくないと歌っていて、殻を破ったかのように見えるのが救いか。
「一生で一回そんな奇跡起きないかな」という歌詞は、『君のことが好きだから』の「人生で一回の奇跡を信じてる」から引用している。そう、奇跡は待っているだけではなく信じなければ起きないのだ。
『飛行機雲ができる理由』。
この曲については既に感想を書いた。今回のCDで一番気に入っている曲だ。何回聴いても、冒頭のAメロの後の短い間奏部分に高揚する。
『もうこんなに好きになれない』。
オールディ調のメロディーで、幼馴染へのほのかな恋心を歌った曲だ。
海辺に停めた車がキャデラックというのは、舞台はアメリカという想定なのだろう。『チューインガムの味がなくなるまで』や『シークレットグラフィティー』の若者グループが乗っていたのはTバード。
カーラジオから流れる音楽のイントロを当てあったのは、『カナリアシンドローム』で映画の監督を当てあったのと似た状況。
ママにドレスを借りるというのも、『ママのドレス』『女の子の第六感』などで散々歌われた状況。
そういうノスタルジックなモチーフ満載で、「他の人は好きになれない、このまま一緒に大人になりたい」というのどかな思いを歌っている。柏木由紀『ショートケーキ』のような世界観だ。
『ゴーフルと君』。
昔付き合っていた彼女が好きだったお菓子「ゴーフル」の名前をずっと忘れていた、という歌詞。
コミカルな曲調で、楽し気に歌うが、歌詞の内容はノスタルジックだ。
ゴーフルというと、風月堂の薄くてクリームが挟んである平べったいタイプを思い浮かべる。でもこの歌中の説明では「ワッフルみたいな凸凹模様の焼き菓子」で、ちょっとイメージが違う。ネットで調べると、ドイツの「ワッフル」と同じ系統のようだ。風月堂がデフォルトではなかったのだ。
昔の彼女との思い出の食べ物と言えば、渡辺麻友、松井珠理奈、宮脇咲良が歌った『バケット』を思い出す。
『真夜中の懺悔大会』。
コミカルな歌だ。カップルで真夜中にお互いの秘密を告白し合おうという、危険な提案をしている。彼の方は乗り気でないようで、彼女がグイグイ話を進めていく。いや、本当に危険だ。
似たような状況の歌が『S子と嘘発見器』だ。この曲もそうだが、彼女の方が彼に疑念があって、それをクリアにしたいと焦っているのだ。じゃあ自分に疚しいことはないのだろうか?多分そこには打算があって、自分が正直に告白すれば彼は許してくれるだろうと甘く見ているのだ。何にせよ面倒なタイプの彼女だ。
歌唱で気になる点が1つある。「本当は彼女とキスをしたとか」という部分が、ハッキリ聞き取れない。どちらかと言えば「本当は彼女と結婚したとか」に聞こえる。そんなはずはないのだが、そう聞こえる。こういう大事な部分の歌詞はハッキリ歌ってほしい。
『恋した魚は空を飛ぶ』。
ありがちなシュール系の楽曲だ。恋をした自分の混乱ぶりを歌っているのだろう。
おどろおどろしい歌い出しと伴奏、一転してサビは伸びやか。不思議な曲調の歌だ。
『知らないうちに愛されている』。
スケールの大きな歌だ。この曲がシングル表題曲であってもよかったと思う。
今はもう去ってしまった人から与えられていた深い愛に今さら気づいて、後悔と感謝を歌っている。失ってからはじめて大切な人に気づくのは世の常だ。
いかにも坂道グループのシングル曲らしい楽曲だ。曲調は『気づいたら片想い』に似ている。
歌詞は、いつもの片想い男子が告白できない歌だ。しかしこの曲の彼は、今までに増して引っ込み思案で、弱気で、うじうじしていて、少し苛々する。自分に自信を持てないと自分で言っているが、その理由が分からない。これまでの人生で嫌なことが多すぎて、ネガティブ思考が染みついているのだろうか。
曲の最後になってようやく「僕なんか」ともう二度と言いたくないと歌っていて、殻を破ったかのように見えるのが救いか。
「一生で一回そんな奇跡起きないかな」という歌詞は、『君のことが好きだから』の「人生で一回の奇跡を信じてる」から引用している。そう、奇跡は待っているだけではなく信じなければ起きないのだ。
『飛行機雲ができる理由』。
この曲については既に感想を書いた。今回のCDで一番気に入っている曲だ。何回聴いても、冒頭のAメロの後の短い間奏部分に高揚する。
『もうこんなに好きになれない』。
オールディ調のメロディーで、幼馴染へのほのかな恋心を歌った曲だ。
海辺に停めた車がキャデラックというのは、舞台はアメリカという想定なのだろう。『チューインガムの味がなくなるまで』や『シークレットグラフィティー』の若者グループが乗っていたのはTバード。
カーラジオから流れる音楽のイントロを当てあったのは、『カナリアシンドローム』で映画の監督を当てあったのと似た状況。
ママにドレスを借りるというのも、『ママのドレス』『女の子の第六感』などで散々歌われた状況。
そういうノスタルジックなモチーフ満載で、「他の人は好きになれない、このまま一緒に大人になりたい」というのどかな思いを歌っている。柏木由紀『ショートケーキ』のような世界観だ。
『ゴーフルと君』。
昔付き合っていた彼女が好きだったお菓子「ゴーフル」の名前をずっと忘れていた、という歌詞。
コミカルな曲調で、楽し気に歌うが、歌詞の内容はノスタルジックだ。
ゴーフルというと、風月堂の薄くてクリームが挟んである平べったいタイプを思い浮かべる。でもこの歌中の説明では「ワッフルみたいな凸凹模様の焼き菓子」で、ちょっとイメージが違う。ネットで調べると、ドイツの「ワッフル」と同じ系統のようだ。風月堂がデフォルトではなかったのだ。
昔の彼女との思い出の食べ物と言えば、渡辺麻友、松井珠理奈、宮脇咲良が歌った『バケット』を思い出す。
『真夜中の懺悔大会』。
コミカルな歌だ。カップルで真夜中にお互いの秘密を告白し合おうという、危険な提案をしている。彼の方は乗り気でないようで、彼女がグイグイ話を進めていく。いや、本当に危険だ。
似たような状況の歌が『S子と嘘発見器』だ。この曲もそうだが、彼女の方が彼に疑念があって、それをクリアにしたいと焦っているのだ。じゃあ自分に疚しいことはないのだろうか?多分そこには打算があって、自分が正直に告白すれば彼は許してくれるだろうと甘く見ているのだ。何にせよ面倒なタイプの彼女だ。
歌唱で気になる点が1つある。「本当は彼女とキスをしたとか」という部分が、ハッキリ聞き取れない。どちらかと言えば「本当は彼女と結婚したとか」に聞こえる。そんなはずはないのだが、そう聞こえる。こういう大事な部分の歌詞はハッキリ歌ってほしい。
『恋した魚は空を飛ぶ』。
ありがちなシュール系の楽曲だ。恋をした自分の混乱ぶりを歌っているのだろう。
おどろおどろしい歌い出しと伴奏、一転してサビは伸びやか。不思議な曲調の歌だ。
『知らないうちに愛されている』。
スケールの大きな歌だ。この曲がシングル表題曲であってもよかったと思う。
今はもう去ってしまった人から与えられていた深い愛に今さら気づいて、後悔と感謝を歌っている。失ってからはじめて大切な人に気づくのは世の常だ。