AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

AKB48『失恋、ありがとう』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2020-04-12 10:26:51 | ときめき研究家
『失恋、ありがとう』。
70年代フォークソング風、古めかしいサウンドだ。ノスタルジーを感じさせる、そういう狙いなのだから、それはそれでいい。ただ『翼はいらない』と全く同じような印象を受ける。そういう意味で新しさを感じない。何かもうひとひねりができなかったか。
歌詞はいつもの片思い妄想もの。その恋が失恋に終わった時の心情を歌っている。告白して断られたわけではなく、片思いの相手に恋人がいることが判明したのだろう。それでも片想いを楽しめたことに「ありがとう」と感謝している。でも最後には「失恋バカヤロー」という本音も。それがひとひねりと言えば言える。

『また会える日まで』。
峯岸みなみの卒業ソング。最後の1期生がついに卒業する。一般的な人気はそれほどではなかったが、熱烈なファンも多かった。知名度は高く、良くも悪くも個性的な存在だった。
小説『もしドラ』の主人公のモデルだったということは有名だが、映画では主人公を前田敦子に譲り、後輩マネージャー役を演じた。それはそれで似合う役で、好演だった。
ユニット曲『逆転王子様』は、妄想恋愛ものと、一般受けしない個性的な恋人ものをミックスした完璧な楽曲。
そして何より例の坊主騒動は、AKBグループ全体に激震を与えた。それまでは罰則を伴う不文律であった「恋愛禁止」が、彼女の事件以降は自己責任で目指すべき規範となった。『清純フィロソフィー』がその宣言だ。
それから既に7年も経った。その間ずっと在籍し続けていたことに改めて驚く。
卒業ソングは、何だか没個性的な曲だ。彼女の卒業ソングと分かるのは「年上なのに頼りにならず 迷惑ばかりかけてごめんね」という歌詞くらい。卒業コンサートも延期の憂き目に合った。ちょっと気の毒に思う。

『ジタバタ』。
「ジタバタ」は秋元康お気に入りワードの1つだ。ポジティブな意味に使うことが多い。
格好悪くても、一生懸命努力して、往生際悪くできるだけのことをやる姿を、これまでも多くの歌で描いてきた。『Glory Days』『転がる石になれ』『初恋ダッシュ』『水のないプール』『そんなこんなわけで』などなど。
この曲もそれらの曲と同様、ポジティブなじたばたを歌っている。タイトルがそのものズバリの「ジタバタ」。ただ、曲調が一本調子でいまひとつピンと来なかった。

『思い出マイフレンド』。
この曲は帰省もの。同じテーマの曲には『フェリー』『彼女』『路面電車の街』(乃木坂46)などがある。
都会の暮らしが退屈になって、長距離バスでの帰省。本格的にUターンする気なのか、一時的な帰省にとどまるのかは判然としないが、弱った心に故郷は優しい。挫折感のようなものが全くうかがえないのが、かえって清々しい。
風力発電、ラベンダーの香り、旧式のトラクターといった歌詞からは北海道を連想する。しばらくは北の大地でゆっくり休めばいい。

『愛する人』。
世界でただ一人の「愛する人」に巡り合うために、今の孤独を抱きしめて生きているという内容。観念的な歌詞だし、人称が自問自答だったり「愛する人今いますか?」という問いかけだったり一定しない。
最後には、愛する人はこんなに近くにいたんだと気づく。何だこりゃと思う。つまりは『しあわせの保護色』の姉妹曲か?
曲調もだらだらしていて、私にはピンと来なかった。
コメント (1)
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