ソマリア国民和解会議は一応の結論を得る？

　私事にて忙しいので要点のみ。
　ソマリア国民和解会議議長は29日，30日に一応の結果を出す旨，公言（Shabelle.net Somali reconciliation conference to be concluded on Thursday, says Mahdi Mogadishu 29, August.07 ）。しかし反政府勢力はこれに合わせるかのように攻勢，モガディシュは銃弾・RPG・迫撃砲の応酬で混乱（Shabelle.net Heavy clashes breaks out in Somalia Capital Mogadishu 29, August.07）。Shabelle Media Networkはbreaking newsを出している。

　なお，ハウィエ氏族はこの45日に亙った国民和解会議の成果を評価しない―受け入れない，認めない方針（SomaliNet Somalia: Hawiye opposition group rejects the congress result Wed. August 29, 2007 02:13 pm.- By Mohamed Abdi Farah）。これはMahdi議長の声明に対抗するもの。

　全体として，事態は予測しうる範囲を大幅に超えはしません。
　ハウィエ氏族（政府に非協力派）が和解会議の結論を受け入れないと主張するのは予測範囲内でしょう。
　会議派が，一定の成果を得たと主張するのは当然です。
　これに対して，「和解」の雰囲気を許さないために，反政府が攻撃をするのも織り込み済みでしょう。

　反政府派は9月にアスマラで独自会議を開く予定ですが，ハウィエの反政府派はこれに参加しない方針。これは当初の読みを外した点，でしょうか。

　いずれにせよ，モガディシュ国民和解会議は8月30日をもって一応の結末を迎えます。今後の対話，活動のための一里塚，たたき台となるはずです。
　会議は国連，アフリカ連合，アメリカ，イタリアなどの祝福・援助をうけてきました。ソマリアの安定を願う国際的な期待に，各勢力が真摯に応えてくれることを願います。