空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

インレー湖が浅く浅くなってゆく

2019-03-24 19:00:27 | ビルマ/ミャンマー
AFP 2019年3月24日 10:00 発信地:ニャウンシェ/ミャンマー 2019年3月24日 10:00 発信地:ニャウンシェ/ミャンマー

ミャンマー・シャン(Shan)州ニャウンシェ(Nyaung Shwe)にある有名な湖、インレー湖(Inle Lake)は、湖水に浮かぶ畑や漁師らの風流な片足漕法で観光客を魅了してきた。だが湖の水位は年々低下しており、悲惨な結果を回避するには早急な対応が必要だと専門家らは警鐘を鳴らしている

湖面に腐食した植物を何層にも広げて作った畑では、農家の人々がトマトの栽培を行っている。漁師たちは、巨大なオールを片足で操る独特の漕法でのんびり船を進めている」が、しかし「農家の人々が作物の収穫量を増やそうと努力するにつれて、農薬や肥料が徐々に湖を汚染するようになっている」。

 すぐさまできそうな対応策としては、そんな観光地にやってくる金持ち観光客向けに、伝統農法の限りでつくった農産物を高値で買わせること(従って、農薬・肥料の使用を制限すること)。まああまりうまくない。それと、これだと地域住民の食糧事情がちと圧迫される。

インレー湖では、警戒すべきスピードで水位の低下が進んでいる。「1世紀前は、雨期には水深が6メートルあったが、今は3メートルを超えることは決してない」

主な要因と考えられるのが、土地開発のための森林伐採や焼き畑農業だ。これらは、周囲の丘の斜面から湖に土砂や灰が流れ込む原因となる。また、かんがいのための湖水の水抜きや観光客の増加も、水位低下の一因となっている可能性がある

 …灌漑用水の取水はマズイ。あと土地開発については―うんまあ、かなりの禿山になってたしなあ。
 となると、森林伐採・焼き畑農業に頼らない土地開発・農法―燃料使用を普及させる必要がある。
 なにしろ、禿山のなかの平地で騎馬生活のひとたちが野営して焚き火して夜を明かしてたりしましたのでね。

関連:「インドでLPGを地方家庭に導入させる運動があって(2019-03-17)」

 湿地帯の炭素蓄積機能を述べる記事については:

関連:「『ガタガール』応援企画的な(2019-03-07)」

 固有種の水生生物なんての山のようにいたりして、学術的にも重要だったりするのであるが。

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