勇敢なるMasukume

BBC SA man who rescued rape victim 'nominated for award' 24 Oct 2019

　若い男2人に強姦されてた某女性45歳を助けようと介入、首と背中を刺されながら通りに飛び出て、その大怪我した姿のまま警察を呼びとめた。

「A man who was stabbed on the head and back while trying to stop a sexual assault in Cape Town, South Africa, has been nominated for the SA Men of the Year Awards」

「Radius Masukume, 49, was walking to work across an open field on 10 October when he heard a woman's cries. He rushed to the scene to find a 45-year-old woman being raped by two young men」

「"The brave and heroic deeds of Mr Radius Masukume deserve a special recognition, not only by the people of Cape Town but by all South Africans"」

　その特別に勇敢な行為に対して「今年の南アの漢たち」にノミネート。　

「A separate campaign was launched to raise funds to "reward Mr Masukume for his bravery and selflessness".」

　彼の負傷のためのファンドもできたとか。
　さて、Masukume氏を、私は問題なく賞賛したい。しかし諸種の正義の観念・評価基準から、これはどのように評価されるだろう―と思い悩む点はある。

　カッコつきでいうが「フェミニズム」の立場からすると、女性が安心して街を歩くことができないのは暴力的な男性の責任であり、同じ男性であるMasukume氏がそうした暴行男性を停止せしめんとしたのは、当然男性がなすべき、罪の埋め合わせに過ぎないのかもしれない。

　彼を・この行為を賞賛するのは、「女は男に守られなければならない」という家父長権的な価値基準によるのかも知れず、その場合は当然「フェミニズム」は賞賛をためらうだろう。


　…ンな面倒なこと、言わなくてよくね？という気もひしひしとするにはするんだが。