空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

人身売買被害のナイジェリア人女性50名が救助される

2020-05-26 20:47:33 | ナイジェリア事情
 レバノンでの被害。
 
BBC Trafficked Nigerian women rescued from Lebanon 26 May 2020

 そして母国送還。日曜に到着して、でまあ、コロナウィルス対策の検疫に入る。いやあ、季節の話題である。

Fifty trafficked Nigerian women have been rescued from Lebanon and returned home, Nigeria's foreign minister says.

They have all been placed in quarantine following their arrival on Sunday as a precaution against coronavirus.


 先月にはレバノンでメイドとして働いていたナイジェリア人女性がフェイスブック上で売りに出されているのを救助したのだとか。なおお値段は1000ドル。あーうん、12万円くらいで奴隷を買えるなら、まあ…カルロス・ゴーンが持ち込んだだろうお金は、それこそ国家的水準ではあるのだが、我々が思う以上の遥かな価値を持っているのだろう。

Last month, a Nigerian woman working as a maid in Lebanon was rescued after being put up for sale on Facebook for $1,000 (£807).

 こういうのんは、ヨーロッパかアジアで職を得られるよ!と釣っておいて、そこらでメイドか売春婦として売却する…と手口でブラックマーケットに流すものらしく。BBCのアンダーカバー調査で、クェートでのブラックマーケットを明かしたこともあったとか。いやほんと、ガチめの人身売買はきっついわー…。

They are often lured away with promises of jobs in Europe or Asia, but usually end up being exploited as domestic maids or forced into prostitution.

Last year, an undercover BBC News Arabic investigation in Kuwait found that domestic workers were being illegally bought and sold online in a booming black market.

 さらに19名がレバノンに滞在中。Covid-19でのロックダウンの影響だ。

A further 19 Nigerians, stranded in Lebanon because of Covid-19 lockdowns, were also repatriated.

According to Naptip, at least 20,000 Nigerian girls were trafficked to Mali and forced into prostitution last year.

 ナイジェリアの対人身売買対処局によれば、昨年、少なくとも2万人ほどのナイジェリア人女性がマリに売春婦むけに売却…うん…ひでぇ表現だが…されたものとのことで…。

 …根絶は実際上不可能な類の犯罪なんだろうが。犯罪一般がそうなんだろうが。規模と額と、なんというか…せめてもっと、もうちょっとこう、重要な資材として取り扱ってます、的な額面がつかんものか、とか…なんというか…安いのじゃないか、これ。この、あまりにも実際的な価格っぽいあたりがかなーり嫌げ。転売を視野に入れての合理的な値段になってんじゃないのか、これ、的なあたりがかなーり嫌げ。
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