空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

佐野SAストライキ・加藤部長こそ真に唯一無二の核らしくあり

2019-08-24 13:27:12 | Weblog
佐野SA:労働組合をつくった、とはいうものの(https://blog.goo.ne.jp/teiresias/e/63369461a3bc7696baa8b4f430e6ec37)」で

もしか、いわゆる「労組」と密接なつながりはもってないかも。

 と書いたが、あたりっぽい。なにしろ例のtweet、いまの段階でもretweet 630、「いいね」が427である:

「週刊文春」 《いまだ断行中》「なぜ私は佐野SAストライキを始めたのか」渦中の“解雇部長”が真相を告発 24 Aug 2019

 4ページ目

「ネットで調べてみたら、ストライキには事前通告が必要と書いてました。それにお盆はサービスエリアにとって一番の稼ぎ時。観光客の方とのやりとりを楽しみにしていた従業員もいました。お客様には大変ご迷惑をお掛けしてしまって心苦しいのですが、やむを得なかった。今回生じた損害賠償は私一人でかぶるつもりです」(同前)

 とまあ、完全に自然発生的なストライキであったわけである。なるほど、一般的な労働組合等々の反応が薄いような感があったのは、こういう、旧来の系統から自由であったところにあるのも一因か。

 社長さんのダメエピソードもあり

社長は声を荒げることはありませんが、常々従業員や取引業者の方々を下に見ていた。私が業者の方に『おはようございます』と頭を下げると、社長は『加藤さん、業者に頭を下げるものじゃないよ。我々が頭を下げるのは(東北道を管理・運営する)NEXCO東日本と(その子会社で店舗を貸与する)ネクセリア東日本だけ。業者は業者。上下関係だから』と言い放ったこともあります」

 これはダメよねえ。

 5ページ目

従業員曰く「佐野サービスエリアは加藤さんが来るまで、小さくて地味なサービスエリアでした。でも加藤さんが来てから変わったんです。職場の雰囲気が明るくなった。ストライキに参加している従業員のなかには勤続30年の方もいますが、どれだけ働いていても私たち従業員が経営陣から認められることなんてなかった。でも加藤さんは私たちのことを『佐野サービスエリアのプロフェッショナル』として尊重して扱ってくれたんです

 さらに

「これは勢いでやってることではないんです。最後まで守りたいものは守らないといけない。従業員はみんな、一日でも早く現場に戻りたいと思っている。できることなら私も彼らと少しの間でも長く一緒に働きたい。今月の給与が従業員に支払われなかったときのため、労働組合に1500万円を供託しています。私にとってはすごい金額ですが、みんなで分けたらたいした取り分にならない。それでもみんな頑張ってくれているんです。

 私は宮城県出身なのですが、東日本大震災のとき、故郷では亡くなったりケガをしたりした友人がたくさんいました。『今やらなくていつやるんだ』と自分を奮い立たせ、会社を辞めて復興に身を投じました。私が独身だからできることですが、貯金の8割を使った。今回もあの時と同じくらい大事な節目だと思っています。こんなことができるのは、本当に、一生に一度くらいですよ」


 ということで、この加藤氏の「男気」が真の中核であることがわかる。

 旧来の労組がからんでいれば、この加藤氏が用意した1500万円より以上の「カンパ」が届くこともあろう。精神的な連帯ははばひろく起こるだろうが、実質的な支援はなかなか…難しいかも、とやっぱり思う。まあ最近はクラウドファンディングの類を駆使すればいま少し何とかなるかもしれないが。

関連:「佐野SA:堂々たるスト破り(2019-08-17)」

関連:「佐野SA:スト破りに対する報道と一般人(一部逸般人)的見解(2019-08-17)」

関連:「佐野SA:新聞はどこまで利用者・消費者目線であってよいかなあとか(2019-08-20)」
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