今日も悪化，きっと明日も悪化－ソマリア

　エチオピア軍は数百の増援をモガディシュに送る。AU平和維持軍は戦闘を止め得ない。AU軍基地を迫撃砲火が襲い，ウガンダ軍に（初の）死者一名がでた。今日の記事は暫定政権を，国に統制を及ぼす事ができていないと非難する。

BBC news ,Africa Extra troops enter Somali battle　2 April 2007

　ウガンダ軍は戦闘自体には関わらない旨，派遣時に明言された（BBC News, Africa Ugandan troops 'not peacemakers'また3月2日の記事を参照）。これまでのモガディシュでの戦闘を担ってきたわけではない。ある意味とばっちりである。最近ガーナなど，他の国からのpeacekeepersの情報を見ませんが，これでは派遣時期を遅らせたくなるんではないかと。

　無差別的砲撃の犠牲の例として，学校の宿題をしていたところに砲弾をうけ，足を切断した少年の話がでている。事態がこうなっては，無政府状態に15年過ごしきったソマリア人としても我慢の限界，UN担当官によると，この一ヶ月に3万人ほどが避難した由。この日々最悪を更新する戦闘の中にあって，暫定政権は国民和解会議の早期開催を語る－ああ今日は4月2日ですからね。昨日の声明なんでしょう。

　ともあれ。
　エチオピアさんは2/3ほど兵員を引き揚げた－と主張している由。実際，減らしたんでしょう。それでいて力技をしようとして，その結果が今の大混乱。約束どおりの早期撤退はほんとに早期に過ぎたと言われそうです。