空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Jendayi Frazer Visits Somaliland:ソマリア・ソマリランド ぷらす

2008-02-04 21:06:18 | ソマリア関連
 Somaliland Timesの報道,Jendayi Frazer Visits Somaliland Hargeysa, Somaliland, 3 February 2008…にGarowe Onlineの記事を付け足したのよ(末尾)。

 米国国務次官補(アフリカ担当)Jendayi Frazer氏はソマリランド,ハルゲイサのEgal空港に着。駐エチオピア大使Donald Y. Yamamotoを伴う,一日限り(4時間)の短い訪問である。ソマリランドの1991年の「独立」以来,米国関係者としては最高位の人物の来訪である由。…先日のリヤレ大統領米国訪問の答礼ってところですかね。

 お迎えも大したもので,外務相Abdillahi M. Duale,内務相Abdillahi Ismail Ali,航空相Ali M Waranadeを始めとする高官が空港で待つ。

 Frazer氏は空港のVIPラウンジでメディアの質問に答えた。

 ソマリランドの民主主義のありようを寿ぎ,「我々が今日,ここに居ますのは,来る選挙への我々の援助を表明し,両国間の友情と協同とを記念するためです」と…ええ,まあ,通り一遍とはいえるんでしょうけど,非常に好意的なコメントをFrazer氏は残します。

 肝心のソマリランド認知については,AUに下駄を預け,「我々はAUと協同し,またAUがソマリランドの地位について如何なる決定をするにせよ,それを尊重する」と…まあ,当たり障りのない答えといいますか。

 ともあれUS外交団は空港を後にしDahir Rayale Kahin大統領や野党との会談を持った由―Rayale大統領及び政府高官との会談は閉じられた扉の向うの秘密。また個人的に野党指導者と会ったといいます。さらには非公認野党‘Qaran’とさえホテルで会ったと。

 慌しい訪問です―殆ど連絡事項伝達くらいしかあるまい,というくらいですよねぇ,これ。

 でまあ,この件を報じるGarowe Onlineの記事(Somalia: Top U.S. Africa diplomat visits Somaliland region Feb 3, 2008 - 2:03:21 PM )ですが…興味あるメモがついてます。

 UNやそのほかの国際的援助団体が,一時的にその現地本部をナイロビからハルゲイサ―ソマリア第二の都市―に移転することを考慮していると,未確認情報があるというのです。

 もちろん,これはケニアの不安定化が原因で。不安定なソマリアのための援助機関の,17年に亙って基地として利用されてきたケニア,ナイロビ。その代替として選ばれたのが,分離主義者の治めるソマリランド・ハルゲイサとは…。

 ここに来て,意外な存在感を示した格好ですねぇ…。

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