空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

某ラノベ作家氏の問題と、それにまつわる諸問題メモ

2018-06-06 22:36:03 | ノート
 ちょろっと問題となった発言を見たが,まあものすごく典型的なネトウヨ的なもので,大変ろくでもない。





 まあそれなりに制裁を受けてもいいかもね,という程度であるが,その制裁の程度はさて,どのくらいが適切だろうか。
 当然作家人生を抹殺すべきことだろうかー? いやまあ,西側基準で”政治的に正しくない”のはそれなりに理解できるが,所詮,抗日ドラマみたいな馬鹿笑い用三流娯楽とでも評価するべき領域だろう,そこでまで政治的に正しい作品を要求されても,そのなんだ,困るということも。

 …極論,ラブコメもできなくなるぞ。「女性が嫌がるそぶりを見せているのにさらに踏み込もうとする態度を描写するのはけしからん」から。



 レオタードは全面禁止で,ホットパンツも危うい,とかなったら,女性キャラの衣装の画一化がさらに奇妙に進む。
 正直,おとなしく絶対領域云々あたりで勝負する方が健全かと思う。ドラゴンが自動車を犯す絵で興奮するひとが増えすぎてもなんでしょ?

 無理やり性癖問題だけに限ってもそうなるし




 とまあ,対中国基準の忖度検閲がまかり通りすぎるとなんだよな,という問題も十二分にある。
 さらには



 という,我々の社会の分断がさらに進むかも,という問題。



 しかしまあ,我々の文化の伝統は,不謹慎ネタをうまいこと偽装して娯楽に変えてしまいながら御政道批判をしたりするところにあるかと思われ,昨今の直球ルサンチマンの類はあまりにも我が国らしくないのではないか,と思いもする。

 どうだろう,大明侵略を首尾よく果たしてしまい,始皇帝の秘薬を手に入れて寿命延長に成功したうえラスボス状態の東亜皇帝・豊臣秀吉(※中華帝国基準での大悪政を展開中)を討ち果たそうとする徳川秀康の冒険とか。どう見ても中共皇帝の豊臣秀吉を正義の若武者が討ち果たしにゆく―背後では政治チートの秀忠が兄のバックアップをしているとか―なんて,最近の右翼にうけるかもしらんし,東アジアに輸出しても問題ない―なにしろ豊臣秀吉を悪人にしておけばまず問題ない。

 編集者がその責務を果たしていないよね,という問題:




 これもこれで,回りまわって自殺行為だぞ,と。



 時々そういうことはある。が,作品は作品で楽しみたいものである。

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2 コメント

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Unknown ()
2018-06-10 15:53:14
> 「何を言ったか」
まわってきた画像を見ればにちゃんねるのコピペ水準で、十羽一からげに「ぼんくら」ボックスに入れてしまえばいい程度に思えるのです。
あまりにも無個性的なスカなので、いちいち摘発してたら警察の手がたりないレベル

> 「誰が言ったか」
作家さんで、それなりに社会的影響力があるから、ちょっときびしめのルールで絞る…というのはそれなりにアリかなあ、と。
ただ、その「罰」のバランスはあるべきかなと。

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小学生なみかもしれないが (hilowmix)
2018-06-10 07:37:29
「誰が言ったか」でなく「何を言ったか」で評価すべきだと思います。
返信する

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